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Mina's column

音楽のように

エムズデザインのお客様は音楽が好きな方がとても多くいらっしゃいます。
ご存知の方も多いかと思いますが社長の林は無類の音楽好き。
クラシックからロック、ジャズ、ハワイアンミュージックまで幅広く、
良いと思ったものはジャンルは問わず聴くそうです。

 

演奏する事も好きで、ギターやピアノ、ドラムにトランペットまで。
私たちが良く耳にするのは鼻唄ですが…

 

そんな社長がいるためか、お客様とも音楽のお話をさせて頂く機会がとても多いのです。
ギターがお好きな方、オペラがお好きな方、ピアノの演奏をされる方、ジャズをこよなく愛する方など。
時には間取りのお話などは全くせずに、音楽の話題で盛り上がることも…

 

でも実は、音楽と建築は少し似ているところがあるのです。
譜面が同じでも演奏する人によって全く違う曲に聞こえるように、
同じ平面図でも作り手によって全く違う空間のように仕上がるのです。
幅木の納まりや扉の蝶番の選び方、カウンターの素材や床見切りの納め方など。
細かい所に気を配りながら、丁寧にいかに美しく演奏するのかが大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新築注文住宅・リノベーション・リフォームができる建築設計事務所

 

どんな家がほしいのか、わからなくてOKです!
あなたの家づくりの夢や想いをお聞かせください。
ご予算やご要望をヒアリングしたうえで、最適なプランをご提案します。

 

【設計ラインナップ】
#二重断熱の北欧住宅《モアナチュア》
#高級住宅ハイクラスライン《プロフーモ》
#あなただけのオリジナルを作りあげる《オリジナルス》

 

【地図・アクセス】
#表参道の設計事務所《R&D表参道設計室》
#所沢の設計事務所《オハナラウンジ》

 

 

 

永く愛される物

私が祖母から譲りうけた大切な宝物。
それはスイスの REUGE社のオルゴール。

 

今から50年ほど前に祖父がスイスを訪れた際に、
お土産として買って来てくれた物だそうです。
当時はとても高価な物だったようで、
あの厳しかった祖父がどんな想いでこのオルゴールを買おうと
思ったのだろうと色々思いを巡らします。

 

美しい木目のクルミ材で作られた蓋を開けると、
中には小さな針やゼンマイが端正に並んでいます。
裏側のねじを巻くと金色のシリンダーが回りはじめ、
72弁のコームのひとつひとつが美しく針をはじきだします。

 

曲目はリストの「ハンガリー狂詩曲」。
針は同時に何ヶ所も鳴り、主旋律だけではなく重厚なハーモニーを響かせてくれます。
その深く味わいのある音が、とても豊かな気持ちにさせてくれるのです。

 

私は小さい頃からこのオルゴールの音色が大好きで、
祖母の家へ行くと必ず応接間でオルゴールを開いていました。
華美な装飾はないのですが、何度聞いても飽きないその音色に、子どもながらに
他のオルゴールとは違う何かを感じていたのかもしれません。

 

今、我が家で時々息子達が釘付けになって眺めているのを見ると、本当に良い物は半世紀の時を経ても、
こうやって大切に受け継がれていくのだなと感じます。
私も同じ物作りをする者として、永く愛され、受け継がれていくような家を残したいと想うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ホテルスタイルのパウダールーム

私たちに相談いただくお客様のご希望の中でとても多いのが、
洗面台を造作で作りたいとのご要望です。

 

もちろんメーカーの既製品でも中には素敵なものもありますが、
「どれも同じに見える」「病院の洗面台みたい」などなどお客様からは
厳しい意見が多く聞かれます。
日本の製品は機能性が抜群で、お掃除や収納の事などはとてもよく考えられているのですが、
デザインとなるとまだまだ発展の余地があるように感じます。

 

海外のようなパウダールームは女性達の憧れ。
寛ぎのバスタイムの後、素敵な空間で身支度をしているととても優雅な気分になれます。
人造大理石のカウンターに広いボウル、スパウトの美しいクローム仕上げの水栓に、
レバーはダブルハンドルの少し大きめの物が雰囲気が出ますね。

 

床にはイタリア製のタイルを並べて、目地の色にもこだわりたい所。
壁にはホテルの仕様のタオルラックを取付けて白いフワフワのバスタオルを並べて。
素敵な香りのキャンドルなどを並べれば、まるでホテルの様なパウダールームの完成です。
できればガラスのドアで仕切られたバスルームもタイルで造作を。
大きな窓からは青々としたグリーンの庭が続き…と、夢は広がります。

 

もちろんご予算の関係もあるので、全てが夢の通りにとはいかない場合もありますが、
少しでも夢の空間に近づけられるよう、リラックスできるパウダールームを目指して
様々なアイデアをご提案しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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本棚から…

私の尊敬する建築家の中のひとり、住宅設計の第一人者の宮脇檀さん。
もう40年ほど前に活躍されていた方ですが、その当時の設計手法は今でも色褪せず、
現代の暮らしにも充分に活用することができます。
私は学生の時に彼の本を幾つか読んで、難しい建築家の言葉ではなく、
街並みや住む人の生活を見つめた温かい設計に感銘を受けました。

 

「他人の借景となる家を創る」「家の中の回遊性が楽しさを生む」
「端から端を見通せる部分を造る」「帰ってくる人への語りかけに配慮する」など、
その言葉からは優しさと工夫が感じ取れます。

 

オープンキッチンを家族の集う中心的な位置にと、提唱したのも宮脇檀さんです。
今では当たり前のような事でも40年前にこれを提唱していた先見の明に驚かされます。
私は設計に行き詰まると時々本を読み返し、どこかにヒントはないかと探ってみます。
八方塞がりのような時にでも、何かしら解決の糸口が見つかることがあるのです。

 

家族にとって大切なもの。
それは40年前も今もあまり変わっていないのかもしれません。
先輩方のお知恵を借りて、今の時代に合うように、お客様に合うように、
アレンジをしながら図面を進めていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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階段はドラマティックに

「風と共に去りぬ」「アンタッチャブル」「シンデレラ」など…
数々の映画や舞台などの名場面に印象的に使われる階段のシーン。
ひとつやふたつ、憧れの階段のイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

私が実際に訪れて印象に残っている階段は、「ローマの休日」でも有名な、
皆が思い思いに寛いでいたスペイン広場のゆるやかな階段と、
エジプトの神に続く様に細くまっすぐ伸びていたピラミッドの中の階段。
登っている時の高揚感は今でもはっきりと思い出せます。

 

住宅においても階段は様々なドラマを生みだします。
視界に変化をもたらし、空間のアクセントとしての見せ場になり、時には物思いにふける場所に。
階段が単なる移動の手段ではなく、おうちの中のお気に入りの場所になったら、とても素敵。

 

だから私たちは色々な階段をご提案します。鉄骨の階段、木製のスケルトン階段、片持ち階段など…
お家に合わせて、お客様に合わせて、安全でそしてちょっと素敵な階段を。

 

ひとつひとつディティールまでこだわってデザインする事で、既製品では感じられない
スマートな空間に変わります。
家の面積は限られているからこそ、ひとつの用途ではなく、色々な可能性を造りたい。
階段を3 段あがると、今までと少し違った景色が見えてくる。
登りたくなる魅力的な階段、いつまでも眺めていたくなる階段。

 

世界にひとつだけの階段をあなたのために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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木の話し

当社の社長の林正晃は神社の息子さんなので、暦の話や方位の考え方など、
現代生活ではあまり気に留めないような事柄をとても大切にしています。
実は大工さん達の言葉にもそれに通じるものがあります。
入社したての頃、棟梁の工藤さんにはいつも現場で面白い話を教えてもらいました。

 

例えば「逆木」…
本来木は土から空に向かって生えているもので柱に製材した後も上下を逆に使用しない。
逆木は不吉な出来事を起こすと忌み嫌われ、家鳴りの原因にもなると言われています。

 

「別れ継ぎ」…
木の根元の方を元口、上部の方を末口と呼び、木を継ぐ際には「送り継ぎ」といって、
元口と末口を組み合わせて継ぐようにします。
元口と元口、末口と末口を継ぐのは「別れ継ぎ」といって不吉とされます。
これらは古い迷信の様に感じられるかもしれませんが、実は元口の方が末口よりも密度が高く、
強度的にも強いのです。
力のかかる継ぎ手部分が弱いもの同士になることを避けるための知恵なのかも知れません。
木の性質を知る事はとても大切です。
時間が経つと樹皮に近い木表は凹面、中心に近い木裏は凸面に反ってきます。
その性質をわきまえた上で鴨居は木裏を上に、敷居は木表を上に使う事で垂れ下がりなく、
スムーズに使う事ができます。
材木の良い所も悪い所も深く理解して、工夫して使う。
大昔から伝えらえてきた大工さん達の知恵を知ると、各所にとても細やかな配慮を感じます。
最近では木の性質を熟知している大工さんは減ってきています。
現場で棟梁たちとお茶を飲みながら、どうにかこの知恵や技術を伝えていってもらいたいと強く思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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