生活感を上手に隠す
2018/09/07 Posted by: カテゴリー:ms_no_miryoku
こんにちは。PRの茶木です。
自己紹介はこちら。
7月の末、マンションリノベーション完成見学会が開催されました。
猛暑の中、たくさんの方にご来場いただき感謝申し上げます。
今回のお家は、エムズデザインのハイクラスライン”Profumo”のリノベーション。
ご来場いただいた方々が玄関に足を踏 み入れた瞬間から感嘆の声を上げられていたり、
「今日からここに住みたいわ」とおっしゃってくださったのが印象的でした。
女性の方に多くご来場いただいたため、
生活感が全然ないことに疑問を持たれもしました。
お仕事でお忙しく、家事にかけられる時間は限られているお施主さまでも、
生活感の少ない空間を維持できるポイントはどこにあるのか。
担当設計士、林知恵子より設計の観点から話をしてもらいました。
茶木(以下Y):「まずはエムズデザイン完全オリジナルのキッチンからポイントを挙げても
らってもいいですか?」
林:(以下C):「はい。キッチンはカウンターの高さが大きなポイントです。
リビングダイニングから見えるカウンターに電子レンジ、
トースターを置きたいとのご要望がありました。
一般的なキッチンカウンターの高さでは、家電製品の裏側が丸見えに
なってしまうのでカッコよくないでしょ。
なので、家電がしっかり隠れる高さ、
かつお施主さまがリビングを見渡せる高さを綿密に計算しました。」
Y:「そうすることで、リビングから見ても、すっきりとしたキッチンを保てるのですね。
あとはシンク下のゴミ箱収納も見学会では注目されていましたね。」
C:「お施主さまから5つのゴミ箱を置きたいと言われていたので、
シンク下に納めることにしました。
キャスターが付いているので料理をしている時にすぐゴミを捨てられます。
配管にぶつからないように、できるだけ他の収納スペースが取れるように、
こちらもしっかり計算してあります。」
Y:「次はリビングの造作収納についてお願いします。」
C:「ここは壁の端から端まで棚を造ることで収納力をアップさせてます。
扉もついていて中が見えないから、お部屋の雰囲気を保てると思います。」
Y:「棚の天板に高低差があるので、お部屋がより立体的に見えますね。
ちなみに、この棚上のインテリアコーディネートは
エムズデザインで行わせていただきました。
ご要望があれば、インテリアのご相談も承っていますよ。」
Y:「続いては廊下を見てみたいと思います。ここも実は結構収納があるんですよね。」
C:「そうですね。木の扉のところと、その隣の鏡の裏側も収納になっています。
掃除機や新聞紙など収納したいものをあらかじめ伺っていたので、
仕切りや奥行き、幅を合わせて考えました。
あと、鏡が玄関前にあると家全体が広く見える効果も期待できますよ。」
Y:「続いて生活感の出やすい洗面室のポイントはどこでしょうか。」
C:「ブラインドを使って洗濯機と脱衣籠を隠せるようになっています。
このブラインドは寝室のビジネススペースの窓に用いたものと同じものです。
隠すだけでなく、家全体の統一感を出す役割もありますね。」
Y:「これ、すぐにでもうちに欲しいと思ったアイデアです。
見学会にいらした方々も、これはいいわね、と感心されていましたね。」
Y:「最後に、知恵子さんがこだわった和室の収納です。」
C:「ここは、押入れの扉を襖ではなく障子にして、中にライトをつけることで、
隣にも部屋があるような錯覚を起こさせるようにしました。
部屋がより広く感じられるでしょ。」
Y:「はい、私本当に部屋があると思って開けたら押入れだったのでびっくりしました(笑)
知惠子さんは元々美術の先生だったので、
視覚への効果を設計にも取り入れられるのですね。」
C:「そんな昔の話はいいわよ(笑)」
収納の設計一つとっても見所が多い事例でしたが、
5つの設計のポイント伝わりましたでしょうか。
お施主さまのご要望をしっかりと聞き、
既製品を使うのではなくオリジナルの収納を造る。
「ものをしまう」という一つの観点だけから収納の設計をしない。
プランニングの段階からしっかりと考えられているため、
無理なくホテルのような生活感の少ない空間を
維持することができるのかもしれません。
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