カーペットのアールの納め方
2024/07/01 Posted by: カテゴリー:コダワリデザイン
今回は大規模リノベーションの現場より
カーペットをアールに納めたお部屋をご紹介します。
みなさんはアールという建築用語をご存知でしょうか。
アールとはRadius(半径)、曲面のことを言います。
今回のリノベーションではキッチンとダイニングで床の素材が変わるので
その境目に曲がる見切り材を入れて床を納めます。
こちらのお家はダイニングから玄関ホールまでカーペットが続き、
玄関框も造作でアールに仕上げています。
実際はどうやって丸く納めるのだろう…と思っていたところ、
運良く現場へ行ったタイミングで職人さんの作業に立ち会うことができました。
今回グリッパー工法という方法でカーペットを施工します。
グリッパーと呼ばれる釘の出た角材にカーペットを工具で引っ張り、
針山に引っ掛けるようにして張る方法です。
肝心のアールの箇所ですが、
写真のように細かい間隔で角度に合わせながらグリッパーが留められています。
なんとなくは想像していましたが、実際に見るととても緻密で
大雑把で不器用な私にとっては気が遠くなるような作業だと感じました。
さらにここから工具を使いカーペットとグリッパーを手作業で引っ掛けていきます。
その大変そうな手間を見ていたので、後日、床の施工が終わった後の現場確認で
綺麗に納まっているのを見て、ひそかに1人で感動していました。
実際にその場に立ってみると、アールに仕切られているからか
ダイニングとキッチンとの空間を強く区切ることなく
不思議と広く、心地よく感じられます。
玄関もアールの造作框が柔らかい雰囲気でお家へと迎えてくれて
ゆったりと使える土間が気持ちの良い空間になっていました。
珍しいアールに仕上げたカーペットのリビングダイニング、玄関は
お客様だけのオリジナルのお家を作るエムズデザインだからこそ見ることができた光景でした。
その素敵な空間、家づくりををお任せくださったお客様に感謝です。
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