額縁の窓
2024/09/17 Posted by: カテゴリー:コダワリデザイン,美しの里 misato日記
皆様こんにちは、設計部の紺野です。
今回はW様邸、軽量鉄骨造戸建てリノベーションのこだわりについてお話ししていきたいと思います。
ご両親から受け継いだ築40年のご実家で、
良いものに囲まれた暮らしがしたいとお声がけいただき、フルリノベーションを行いました。
3つの居室に仕切られていた空間を、LDKと寝室に間取り変更しました。
寝室との間仕切りドアは、ブロンズ調のガラス引き戸となっていて、
圧迫感が無く、引き戸を締めていても、
向こう側の部屋のシルエットが見える開放的な空間となっています。
LDKの中心には、下がり天井と平行に並んだカウンターが据えてあり、
お家に帰って、ゆっくりとお酒を嗜むのが楽しみというW様のためのバー空間をあつらえました。
下がり天井からヒビ入りと泡入りガラスのペンダントライトが並び、
カウンターの左手のラック内には間接照明で照らされたボトルやグラスが飾られ、
カウンターに腰掛けると、間接照明のボトルラックと、ペンダントライトの明かりに照らされ、
まるで本当のバーが家の中で開かれたかのようです。
そのカウンターから見える南側の四角い腰窓は、
幅広の枠が取り付けられていて、まるで風景を切り取った額縁かの様にみえます。
窓の上部分と左右の三方をクロスで巻き込み、
下台のみに枠を取り付けて、すっきりと見せる納め方もありますが、
W様邸では、窓付近に腰掛けた時、額縁のような窓があったら、という考えの元、
幅広のゴールドで塗装した造作枠を取りつけたことにより、
どこか特別感のある、その窓の近くに腰掛けて、
外を眺めたくなるような窓に仕上がりました。
現場確認中に、その窓周りの生活風景をイメージしている時、
額縁の窓の前で椅子に座りながら、
空や庭の緑を眺めながら過ごせたら気持ちが良いとふと思いました。
窓ひとつでも、お客様のその後の暮らしを考えて使っていくこと。
それが積み重なって新しい暮らしを作っていくのだと感じました。
埼玉県所沢市のW様邸事例はこちらよりご覧いただけます。
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