地盤補強
2019/03/07 Posted by: カテゴリー:Genba Diary
今日は、これから着工する増築現場での
地盤調査&地盤補強の様子をご紹介します。
まずは地盤調査の様子から。
こちらはスウェーデン式サウンディング試験といって
戸建住宅で最も実施されている地盤調査の方法です。
簡単にその方法をご説明すると、
重りを乗せた鉄製の棒を回転させながら地盤に貫入させ、
25センチ貫入するのに何回転するかを計測して
地盤の硬さを調べるものです。
後日、調査結果のデータが送られて来るのですが、
許容支持力やN値などという難しい数字と共に、
どの深さの土がどういう状態だったかを示す
感触ようなものが載っているんです。
この表記の仕方が
「ジンワリ」「ストン」
「ジャリジャリ」「ガリガリ」など…面白いのです。
いつも地盤調査の結果がでるまでは、
受験の合格発表のような少しドキドキした気持ちで待っているので
この表記を目にすると少し気が抜けてしまいますが、
きっと土壌の種類を知る上でも大事なのでしょうね。
本当は堅い地盤で何もせずにが一番望ましいのですが、
都内などでは補強が必要な事の方が多いかもしれません。
この地盤調査の結果を受け、
その土地に最適な方法で地盤の補強へと進みます。
そしてこちらは今回行った小口径鋼管杭工法の工事の写真。
地盤補強には大きく二つ。
軟弱な地盤そのものを固めてしまう地盤改良の方法と
基礎の下になる部分に長い鉄の杭を支持層まで打ち込む補強の方法があります。
今回は、後者の杭を打ち込む方法で行いました。
こちらの工法はΣ-i工法という最新の技術で、
安全はもちろん近隣への振動や音などにも配慮した方法になっています。
(詳しくはコチラ)
地盤のお話は普段は聞く事も少ないと思うので、
あまり気にされない方も多いかもしれませんが、
実は建物の耐震と同じくらい大切な事です。
お家がどんなにしっかりしていても、
地盤がしっかりしていないと家が傾いてしまいます。
大きな地震に備えて、足元の安心を。
私たちは増築でも、地盤の調査をお勧めしています。