エムズの技術レベルを体感
2019/07/17 Posted by: カテゴリー:Genba Diary,miutoの設計日記
今回は、ご相談者様のお宅に現地調査に行ってきました。
こちらのご相談者様は、僕が入社する8年ほど前に
エムズデザインでフルリノベーションを行い
そこからお付き合いが続いている方です。
ご相談内容は、リノベーションをされてから大きく成長したご子息の為に
新しく子供部屋を造り、寝室を移動したいというものでした。
現地調査は、何軒か付いていき勉強をさせてもらいましたが、
今回の物件は、いつもと違いエムズデザインが施工を一度行った物件になります。
僕は、インターンの時期から施工現場を拝見したことはありましたが、
施工を行いご相談者様が生活をしている環境に出向くことは、
初めてのことで、エムズデザインの一つの作品を目にすることができました。
今回、現地調査に同行した施工部の先輩が、
この物件の施工的な技術について教えていただくことができました。
その中で印象に残った部分は「扉」です。
こちらのお宅の扉は、天井までの高さがあり、扉の枠が存在しません。
壁と扉をフラットに造ることによって一体となっている印象を受けました。
施工の仕方としては、既存の扉の枠組みを取り、
枠となる部分を壁面で調整し、扉を収めることによって
扉自体が壁に収まっています。
施工部の先輩曰く、既製品を一度解体して新しく収まりを造ることは、
美しく見せる為の施工が難しく、他の施工会社には嫌がられたり、
施工を行ったとしても、ここまで綺麗な収まりを造ることが難しいそうです。
また、普通の扉のような蝶番ではなく隠し蝶番を利用していることを
施工部の先輩が教えてくれました。
普通の蝶番では、
高さがある扉を蝶番をはめ込む高さまで上げることができないので、
隠し蝶番を使用しなければならないと教えていただきました。
技術的な面でも驚きましたが、一番は驚いことは、既製品を解体する発想でした。
僕は普段の業務でカタログなどを見ていますが、既製品を一度解体して、
設計に落とし込もうともしたことがありませんでした。
それは、カタログの既製品が完成された形と考えていたため、
解体などは想像もしていなかったためです。
エムズデザインの設計は施工部の技術との信頼関係があるからこそ、
他社がやりたくてもできないデザインを実現できるのではないかと、
この扉や施工部の先輩の話を見たり聞いたりして思いました。
扉一つでもここまでのデザインや施工技術へのこだわりがあり、
現地調査でしたが物件の良さを知ることのできた1日でした。