こんにちは。
学習塾プロジェクトのリレー式ブログ、

次にバトンを受け取った設計の小笠原です。

 

 

 

前回はこのプロジェクトの全貌をお伝え致しましたが、

完成までには長い道のりが…。

今回はこの空間がどの様にして生まれたのか、

デザインミーティングの様子などを中心にお伝えしますね。

 

 

 

 

今回は本校の移転とあって、私達の気持ちもドキドキワクワク。
数名のスタッフで現地調査に伺ってその広さに驚きました。

とにかく広い！

 

 

 

林は早速何かを感じた様で、ブツブツと呟きながら歩き回り、

井窪が横でそのブツブツをスケッチに落としていきます。

 

 

 

私達はその広い空間を必死に計測。

ここがどんな風になるかなぁとそれぞれの思いを巡らせます。
こうして持ち帰った情報と、先生方の思い、

それから建築基準法、消防法などを照らし合わせながら、
どんな塾にするのかデザインミーティングを行います。

 

 

 

デザインと言っても形や見た目に囚われるのではなく、

もっと広い視野でコンセプトから考えます。

「今まで通り子供達が楽しめる場所に」
「でも今までには無いフレッシュ感も欲しい」
「子供達がここから巣立つ様な場所にしたい」
などなど…様々な意見が出ました。

 

 

 

その中でbossの林がポツリと「空港のイメージはどうだろう…？」と。
こんな時のbossの発想力はすごい。

「あ、ここから旅立つ感じですごく良い！」
「カウンターはチェックインカウンターにして…」
「入口は搭乗ゲートのイメージかな。」
次々と皆からもアイデアが生まれて来ます。

 

 

 

 

でも更にbossから一言。
「いやいや、普通の空港じゃない。

ザハ・ハディドのデザインの様な美しくてかっこいい空港にする！」
…塾ですけどね（笑）。
ザハはイギリスを拠点に活躍した世界的な女性建築家で、

美しい流線型の建物を数多く残しています。

 

 

 

 

塾長先生もすぐにこのコンセプトを気に入ってくださいました。
こちらの塾を手掛けさせて頂くのは今回で4校舎目。
（塾長先生のご自宅の新築も含めると5回も工事をご依頼頂いています。）
塾長先生はお会いする度に、塾を大きくされて、ついに今回は本校移転計画。
生徒さん達が増えたので大きな場所に移したいとのご相談からこのプロジェクトは始まりました。

第二の家のように、いつ来ても暖かく迎えてあげられる、

そして卒業しても気軽に遊びに来られる塾。
そんな素晴らしい塾を実現していらっしゃる先生方。

 

 
私達も先生方の思いをどう空間に表すか、毎回頭をひねります。
スカイリビング、フォレストラウンジなど、

楽しくなるようなコンセプトを今までもご提案させて頂きました。
その甲斐あって、フォレストラウンジは塾専門誌に取り上げられるほど。

子供達にもとても好評だそうです。

 

 

 

今回も私たちの知恵と技術の限りを尽くして、

沢山の子供達がここから夢を乗せて旅立って行くための空港をつくっていきます。

さて次回は、いよいよ実務的なお話。
写真に見えているアール壁のつくりかたについてお届けいたします。