新築注文住宅の着工準備 ー地縄張りー
2019/09/04 Posted by: カテゴリー:Genba Diary,miutoの設計日記
本日は、施工部の先輩方と事務所を飛び出し、
これから始まる新築注文住宅の「地縄張り」に同行しました。
地縄張りとは、敷地内の家を建てる場所に印をつけ、
地盤調査や今後の工事に利用する目印となるものです。
今回の新築は、既存のお家を解体し、建て替えの工事を行います。
僕は解体前にも現地に伺ったのですが、
今日はもう、跡形も無くなっていて、
敷地内を見渡せる状況となっていました。
まっさらな土地を見て、現地調査の時には感じることのなかった
「土地の広さ感覚」というものを感じることができました。
土地の印象や周りに建っているものがこれまで以上にクリアに見えて初めて
僕はその感覚を味わいましたが、
設計の先輩方やBossは土地に対してのスケール感というものを
現地調査の段階で見極め、考慮して設計しているのだと気付きました。
今までは1/100、1/50のスケールで図面上で建物を配置していましたが、
地縄張りでは1/1のスケールでの配置が要求され、
図面上の数値に合わせなければなりません。
初めて経験するスケールに戸惑いながらも、
施工部の先輩方にやり方を教わりながら地縄張りを行いました。
土地に対して図面が正確でなければ、配置を確定することは難しく、
敷地の確認をしっかりと行います。
その後、図面から目印となる基準を決め杭を使用して形を成型していきます。
今回は、敷地の形に狂いがなくスムーズに地縄張りを進めることができました。
地縄張りの後には実際に場所や建物の寸法が合っているかなど計算をして、
確認を行いました。
学生時代には大人になってからも利用しないだろうと思っていた
数式を利用しながら確認作業を行っている時には、
学業の大切さを身を以て感じました。
地縄張りを終えた後、施工部の先輩が
「エムズデザインではお客さまのご要望にそって家を建てるから、
毎回建物の形が違う。
複雑な形の家だともっと作業に時間がかかることもあるんだよ」
と話してくれました。
地縄張りの段階でもエムズデザインの個性が出てきているのだと実感しました。
今回の経験を様々な形の建物にも応用できるようにしていきたいと思います。
(写真は地縄張り後の地盤調査の様子)