モヤモヤ現場訪問
2020/04/04 Posted by: カテゴリー:Genba Diary,miutoの設計日記
今回は、高気密・高断熱の新築S様邸の途中経過を見に行きました。
僕が行った時期は、工程でいうと足場が取れる直前で、
外壁の工事はほぼ完了に近い時期でした。
足場があることで、外壁の色の雰囲気や全体像はまだ見えてはいませんが、
完成に近づいてきました。
室内の方は、木工事の最中で躯体や下地、配管の納まりなどが目視できる段階でした。
その中でも気になったのはスケール感でした。
よく図面などの打ち合わせをしている最中に
巻き尺で実寸をお施主様にご覧いただくことがあります。
実際にご覧いただくと具体的な幅などが見えて感覚を掴みやすいのですが、
現場でのスケールをみたときは、打ち合わせと違って、
実際の距離感や広がりなどが加わって見えます。
この感覚は、地縄のサイズ感と図面上のサイズでの差でも感じてはいたのですが、
室内になるとより複雑な感覚になります。
僕は設計をしているときに、寸法ではサイズ感は何となく理解はできますが、
実際の部屋になった場合の具体的なスケール感がまだ染みついてなく
広さ感覚が曖昧になる時があります。
現場ではそれに加えて、吹き抜けや壁の高さなどのボリュームや光の入り方、
夜になったときの照明の雰囲気など、色々な要素が加わり、
設計しているときには想像仕切れなかったことを感じることができました。
サンプルではわからない、伝わりきれない部分があり、
ご相談者様に本当の意味で納得して理解してもらえる時は、
出来上がってからなのではないかと思いました。
今回の S様邸の現場確認は自分の知識と経験の不足を実感するキッカケとなりました。