デザイン性だけでないモアナチュアの木製サッシ
2023/09/01 Posted by: カテゴリー:Genba Diary,北欧住宅
こんにちは。設計2年目のUSです。
先日、横浜の新築現場にデンマークから届いた木製窓の確認と搬入のお手伝いに向かった時の出来事です。
台風が過ぎ去った好天なスポットに、待ちに待った木製窓がやってきました。
北欧産の材料、仕様で、デンマークで製作をするため納期は4ヵ月程かかります。
船での長旅の途中で傷などがついていないか、ヒヤヒヤしながら海外仕様のビスを取外し、
開封していきます。
はじめに姿を現わしたのは、スクエア型のすべり出し窓でした。
この窓を開けると清々しい風が通り抜ける、そんな情景が容易に思い浮かびます。
その後も開封、確認を繰り返し、最後に待っていたのは、
このお家のシンボルともなるアーチ型の木製窓でした。
丁寧に箱から取り出し、初めてその姿を目の前にしたとき、
木製の特有の暖かみ、曲線が持つ優しさを感じ、
他に見たことのない特別な窓だなと感じました。
海外製であることや、優れたデザイン性から、
見た目ばかりで性能は良くないのでは…といった印象を持たれるかもしれません。
実は、そうではありません。
デンマークの気候は他の北欧諸国に比べ湿度が高く紫外線も強いので、
窓もその気候に耐えられるような性能を持ち、実は日本のサッシよりも格段に高水準なのです。
北欧で育った密度の高い芯材を使用しているので木製の枠にはカビが生えにくく、
熱橋を減らします。
また、ガラス部分にも断熱性能の高いアルゴンガス入りのLow-Eペアガラスを採用。
北欧の厳しい気候条件にも耐えうる、高い気密性・断熱性能を持ち合わせます。
この日私は、改めてこの木製窓の持つ魅力を体感しました。
MODER naturのお家は、「この窓が良い」ではなく、
「この木製窓でなければならない」なのです。
私たちエムズデザインを選んでくださり、MODER natur を選んでくださった事に感謝しながら、
この木製窓たちが、この土地に新たに始まる物語をずっと素敵に縁取ってくれることを願います。
木製窓のメリット・デメリットについてはこちらにてお読みいただけます。
〈北欧の家モアナチュア MODER natur〉
MODER はデンマーク語で「母」を表します。
それも、現代の「mor」という言葉使いではなく、少し前に使われていた尊敬の念を込めた言葉で、
日本語で言えばお母さま、母上、という感じでしょうか。
母を敬う気持ち、それは moder natur 母なる自然 = 地球 を敬う気持ちへと繋がります。
母のような大きな愛で家族をそっと包む家、 母のようにずっと見守ってくれる家、
そんな家をMODER natur はつくります。