味わいの出る塗り壁
2018/11/08 Posted by: カテゴリー:北欧住宅
前回のブログで北欧住宅の外壁の色について書きましたが、
今回は外壁をサイディングなどのパネルを貼る工法ではなく、
塗り壁にする機能面でのメリットについて、
またまた設計チーフ小笠原に話を聞いてきました!
茶木(以下、C):「今日は外壁の塗装について、お話しをお願いします!」
小笠原(以下、O):「はい。写真を見ながらの方が分かりやすいかな。
この写真は、左官屋さんが断熱材の上に塗装のベース材を塗っているところです。」
C:「これはベース材なんですね。
仕上がりは白っぽい色のお家と聞いていたので、
塗料を塗っているのかと思いました。」
O:「仕上がりの色を塗るのは、この材料に関しては最後になります。
赤とか黄色の家でもベースは白なんですよ。
今回は最初にベース、2番目にガラス繊維のメッシュ、
3番目にベースコート、4番目にトップコート、
そして前回紹介したプロテクトカラーの順番に重なっていきます。」
C:「そんなに何層にもなるんですね!」
O:「そうなんです。手間がかかるんですよ。手間がかかる分、味わいが出ます。
左官仕上げと塗装仕上げの両方を施す外壁って本当に美しいんです。
時が経った時にその良さを更に感じられるのではないでしょうか。」
C:「古くなるのではなく、味わいの増す家づくり、
というのはエムズデザインの大切にしている考え方でもありますよね。」
O:「はい、その考え方は材料選びにも通じています。
今回使用するのはドイツNO.1シェアの材料で、
外断熱の効果をしっかり発揮させてくれる塗料です。
(※断熱材に関するブログはこちら。)
このお家で外断熱材として使用しているミネラルウールの構造は、
内側の湿気を外へ外へと送り出すというつくりになっているのですが、
そのような断熱材の上に湿気を通さない塗料を塗ってしまうと、
間に水分が溜まって塗装面が膨らむ、ということもあるのです。」
C:「壁が膨らむ?!そんなことあるんですね。
では今回使用するのは、湿気を通してくれる材料ということでしょうか。」
O:「はい、透湿性能のある材料になります。これがとても重要なポイントです。」
C:「外壁塗料の機能面って、汚れにくいとか割れにくいとか、
そういうことを想像していました。
透湿性能というのは説明を聞いて初めて知りました!」
O:「もちろん、セルフクリーニング機能があるので汚れにくかったり、
何層にもなっているので割れにくいというメリットもありますよ。」
C:「そういう機能もしっかりあるんですね!
最初の手間やコストはかかるけど、長い目でみると、
塗り壁はいいところがたくさんありますね。」
足場が取れたら、どんな風に見えるのだろう。
写真では質感が伝わりにくいかもしれませんが、またレポートしますね。
内装もペイント仕上げなので、その様子もまたブログにしたいと思います。
お楽しみに!
ライター:PR茶木
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