Monthly Archives: 7月 2016

ウォールナットを使うのはスゴく好きだし得意。
無垢材しか使わない、なんていい方は好きじゃない。
自然素材とか、ナチュラルなんとかとか、簡単な言葉の使い方はしたくない。
すべて最良なもの、すべて本物を使うということは、予算だけでなく、そのモノの良さが出し切れるだけの技術があるか、そして優れた物を手に入れられるかなどの運も大きく関係してくる。
それでもなるべく努力をしたいな、
その物の価値に敬意を払い、生かせるだけの腕を持つ職人たちと共に考え、なによりリーズナブルな金額で、良い物に出逢えるよう願いながら、これまでの伝を駆使して最良なものを手に入れたい。
そんなことをいつも思い、つくっています。
 
すべて本物を!なんてことが許されることはとても少ないのはわかっているけど、それでも本物を知ってもらって、使ってみてもらいたいのです。
それを使うことで、その人はもちろん、その家族、子どもにもペットにも、その物の持つ力を、味わいを感じ取ることになると思っています。
ちょっとややこしい言い方ですが、
ぼくは「一流」や「オリジナル」には魂があると感じています。
そのものに触れることにより、そのものの素晴らしさを感じ取りたいと思っていますし、例えその時には理解できなくても、ふとしたきっかけで、または時が経って、あの時のあれは、、、というように、いつか気が付いてくれるような気がしてなりません。
大袈裟かもしれませんが、人間は自分が求めている環境に身を置くことでその環境に馴染んでいくと思っています。
人間は本物の中で生きていると、自然にそれを理解し始めて、いつの日か、それがその人にとって普通なレベルになっていると思っています。
うまく書けないです、すみません。
ぼくは本物を使わないのがダメと言っているわけではなく、できるかぎり、そのものの魂を感じられるモノに囲まれて生活がしたいということです。そして、それ以外のものを否定しているわけでも毛頭ありませんし、現代ではそれが必要だということもしっかり理解しているつもりです。
 
昨今ではさまざまな優れた建材がある中、もちろん予算を第一に考えて、いま知る限りの「本物」をご案内させて頂きたいと思っています。
本物を知っているのに言わないで、後から「何故教えてくれなかった」ということがないようにしたいですし、許されるのならば、私たちが扱う「本物」の素晴らしさを感じて頂きたいと思っています。
 
この家のご両親は、子どもへは本物を教えたいと言ってくださいました。
もちろん既製も使いましたが、使用箇所をかなり考えたことにより価格、使い勝手、耐久性など、とてもバランスの取れた設計になったと思っています。
親が子どもに、今できるかぎりの最良を与えたいと願う。
それはお金をかければ良いのではなく、その物の本質を見極めればおのずと必要な物が見えてくるような気がします。より安く、より素晴らしいものを求めて!
これからもぼくはそんな、センスの良い「目利き」ができるように自らを磨いていきます。
 
 
 
私の好きな「本物」
 
漆喰
無垢木
皮、貝
コンクリート
綿、絹、毛
真鍮
ガラス
ステンレス・鉄
陶器
上げれば切りがない、他にもたくさんありますね。
 
そこに、
里山からの植物と、
澄んだお水があれば、
大好きなビオトープや、ランドスケープを考えたデザインができると思っています。
 
 
 
 
 
 
 
honm
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
投稿者: hayashi 日時: パーマリンクLeave a commentトラックバック

7人家族の喜び

*最後にカエルの写真があります。
 
 
12年もの間ぼくらを楽しませてくれていた鰌(どじょう)のドジョッチが先月逝き、
小鳥のふうちゃんとミルくん、そして二人の子供たちと奥さんとぼくの6人(?)家族になったかと思いきや、
ここ数日、ぼくらの帰りを待っていてくれる子がいました。
かえる君です。
名前はポヨちゃん
名付け親は娘。
夜になると出てきて、なぜか玄関先でお迎えをしてくれる。
梅雨空が土を湿らせていて、その土におなかをペトッてくっつけて、
なんとなく僕たちにも冷たい土の気持ち良さが伝わってくるような。
 
昼間はどこに居るのか、何か食べているのか、
道路に出ないように、保護?することも、頭をよぎったけど、
何もかも、その思いは、彼にとっては余計なお世話なはず。
 
だからぼくは帰宅するとき、一度家の前で車を停めて、
もしもの事がないように、灯りをつけて居ないのを確認してから車を入れている。
 
いつまで続くかわかりませんが、
この時期の7人家族を楽しんでいます。
我が家に来てくれてありがとう。
そして僕ら家族を楽しませてくれてありがとう。
僕はこの短い季節の主役に逢えた気がしました。
 
いや、逆かもね、
ポヨちゃんはずっとこの場所に住んでいて、
僕らが突然目の前に現れただけかもしれない。
僕らはこの短い季節、あなたの脇役になれましたか?
 
 
 
 
 
 

kaeru

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
投稿者: hayashi 日時: パーマリンクLeave a commentトラックバック

*忘れないために書かせてください。
 
 
いらない命などありはしないが、
どうして必要な物を奪うだろうか。
出来事には理由があると言うが、
なぜ絶える必要があるのだろうか。
いつも近くにいたわけでもなく、
支えてくれていたわけでもない、
酒豪の先輩にとってぼくは飲む相手にもならない、使えないヤツだったはず。
 
いつも思い出すのは、あの若き日の夏。
大滝詠一のA LONG VACATION を聴きながら、薄っぺらいビーチサンダルを履き、
南伊豆の民宿で、女の口説き方と、シャコタンの仕方を教えてもらった。
そんなアドバイスはその後すぐに、まったく役に立たないものだってのがわかったな。
でもおもしろかった。
 
悲しいです。
ぼくが作った曲を、すげーいいじゃんか!って何度も何度もカセットテープを巻き戻してくれたこと、
踏切が渡れないような車高の低い車で、遅刻しそうなぼくを送り届けてくれたこと、
おまえがそう思うなら、俺は応援するぜ、カッコつけて言ってくれたこと、
だけどこの言葉だけは、いつも忘れなかった。
「マーボーだけだよ、頑張ってるのは
 他はみんな嘘っぱちだ、おまえだけは頑張ってる。」
 
 
しばらく逢っていなかったから、毎日の生活が変わるわけじゃない。
ときどき風に乗って届くくだらないうわさ話に、ぼくは笑いで返しておくだけ。
何かあれば携帯のアドレス帳で「コ」を呼び出すだけで、
すればいつ何どきでもこんなぼくを一瞬で感じてくれた。
それでも先輩がいなくなるのは、、、。
 
ぼくの数少ない大切な糸が、するりと抜けていくよう
ぼくを唯一認めてくれたぼくの大切な人
 
永遠に大切な先輩へ
ありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
1607alongvacation
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
投稿者: hayashi 日時: パーマリンクLeave a commentトラックバック