訪れた気づき

 

その気づきに私が反応した瞬間、
彼の目の中の一番奥のほうから、一筋の光線のような視線が私を捉えはじめたのがわかった。
語る私の言葉を聞き逃すまいとぐっと近くに寄り、
その語りにどんどん引き込まれて行っているのも解った。
私もその様相にしっかりと答えたい気持ちが溢れ出し、一つ一つの言葉を大切に選びながら伝えた。
 
望んでいた時間だった。
これは彼が小さいころからずっと待ち望んでいた小さな時間だった。
いま思えば、美しき幸せな幼少期は瞬く間に過ぎさったが、
今日の訪れこそが真の幸福であり、紛れもなくその頃からの望みであった。
 
時はつくるものでは無いのかも知れない。
時は訪れるものであり、その訪れの瞬間を逃さず、幸せを感じられるよう、
それにちゃんと向き合える自分になっていなくてはならないとも思った。
 
そしてその時が去ったあと、
胸膨らませ、思いにふけるもよし、幸せを感じられれば尚いい。
 
また幾度となく時は訪れると思う。
しかし欲は言わない。
その時に、今より少しだけ立派な親になれているようこの気づきを心に留めておく。
 
 
 
 
 
 
 
 
jazz4181
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
投稿者: hayashi 日時: パーマリンク

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