美し山

 
久しぶりのスキーが、本当に久しぶりなんだ!と感じさせてくれたのは、
手遅れ状態に古いスキーウエアと、メチャクチャ優れものになった貸し
スキーと、リフト券を入れる袖のホルダーがいらなくなっていたこと。
altは学校でのスキースクールでかなり腕前を上げたらしく、その勇姿を
ぼくに見せたくてこの美し山に連れてこられた。
正直嬉しい。嬉しかった。美し山とはぼくが勝手に言っているだけ。
高速道路はそこまでの距離を縮めるがごとく、ここへのアクセスを楽ちん
にしてくれて、こんなに早く着くなら、また来たいねって、まだ着いても
いない車の中で言っていた。
 
この歳にならないと気付かせてもらえないことなのか、
この歳になったから感じてしまうものなのかはわからないが、
山里では、海外へ行ったとき感じるような、その土地の文化や暮らし方の
違いや、ぼくの思い出ファイルに入っているのか、はたまたタイムマシン
に乗ったのか、のような、過去と未来、そしてこれから来るであろう未だ
見ぬ将来を行ったり来たりするような、少し頭の中が錯乱したような感覚
になった。
でもそれは、決して良くない気分ではなく、
逆に、ちょっとノスタルジックだったり、その上、温かなありがたさも感じられた。
 
頂上からaltが「うひょひょひょ〜」って笑いながら勢いよくすっ飛んでくる
姿をiphoneで撮ってあげた。いや、ぼくが撮りたかった。
撮っている自分も、ニッコニコで微笑んでいるのがわかった。
楽しかった。
 
いつの間にか彼に背丈も抜かれた。
こうして親バカをやらせてくれる倅と、
ぼくたちに大自然の厳しさと壮美さを教えてくれたこの白馬に感謝。
 
 
 
 
 
 
utsukushiyama
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
投稿者: hayashi 日時: パーマリンク

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