娘を嫁に出したことがないからその感覚がどんなものなのかはわからないが、完成現場のお引き渡しはいつもちょっと胸が熱くなる瞬間がある。
それは、設計への想い。
(お客様への感謝は常に感じております。今回は内輪への思いを綴らせて頂きました)
お客様との出逢いの日、僕たちは期待と不安を抱える新入生のようなソワソワとワクワクが入り混じった朝を迎える。
エムズのこと気に入ってくれるだろうか、
変なふうに思われないかな、
何十年もこの仕事をやってきてもこの感情は変わることがない。
それどころか、この感情は、最後の最後、
このお引き渡しの日までずっと続くのだ。
夜遅くまで設計メンバー、積算メンバー、コーディネーターがデザインミーティングを重ねていたこと。
お客様からのご要望を叶えるべく、何度も何度もご希望を読み直したこと。
我が工務部隊worksのメンバーと現場で言い合いしちゃったこと。
そんな沢山の思いが、綺麗に仕上がったお部屋から湧き出るように思い出される。
そして一人ひとりからお客さまへ綴られるメッセージには、
『そんなことを感じていたんだ…』とか
『そこが要だったんだ…』と初めて感じることが多々ある。
今ぼくはすべてのお引き渡し現場に携わることは叶わぬ願いだが、
ぼくが都度回顧するように、スタッフも、ステキな時間を過ごせたと感じてもらえたら幸せだな。
この素晴らしい感情を生んでくれるのは、そこを作らせてくれたお客さまが居たからこそ。
我らの生は、すべてお客さまが居てくれるからこそなのだ。
設計ができる幸せ。
それを体に刻み込んで取り組め。
投稿者: 2017年3月9日|パーマリンク
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