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通り雨・輝きの道

最後の通り雨はレストランの窓を濡らすほど
向かいのカフェテラスの窓越しの人も空を見あげた
しかし雨音が聞こえるほどその窓を打ちつけたら
気が済んだのか、雨雲は速度をあげ流れはじめた
 
空が明けるとき何かが何かを教えてくれる
それは自然の現象だから
 
その何かが明くとき、遠くにそれを告げる音が聞こえることがある
それは何なのかはわからない
 
 
潤った街路樹は喜び、びしょ濡れの路面は色を増す
 
晴れてきた空の下とはいえ、通り過ぎる車の水しぶきの音は、何もかも流してくれるシャワーのよう
すべては去り、残った雨粒はキラリと辺りを輝かせた
 
 
あの日、雨雲に覆われた空の中、目を擦って未来を見ようとした
けどそれには限界があったから
傘をささずずぶ濡れになって、目を瞑ってみた
 
 
物事が変わるとき何かが何かを教えてくれる
それはぼくらのチカラだから
自然から教わった数々の学びはぼくらのチカラになる。
その何かは、、、
 
 
 
前が見えぬほど激しい雨が降ったあと
キラキラと輝いた道を皆と手を繋いで進む。
轍に貯まった雨を覗き込んだら、太陽と一緒に笑っているぼくが水面(みなも)に映った。
 
 
 
 
 
toriame
 
 
 
 
投稿者: hayashi 日時: パーマリンクLeave a commentトラックバック