大学生の皆さんはこのコロナ禍で自由に企業研修やインターンに行かれず、それを学校は様々な取り組み方で活動を支援していると聞いた。
二人の我が子も同様、思うように学校に行かれず、毎日PCの前で奮闘しているのを見ていると奥歯を噛むと同時にとても複雑な心境になったりする。
今回のこの講義は某大学の建築を学ぶ二年生に向けて、学生さん側が企業に出向いてインターンを受ける通常の形ではなく、学校側から依頼された数社の企業が生徒さん方に向けてそれぞれの講義をする、という形で行われるという。
当初は学校に招かれ、大きな講堂で行う予定だったが、この感染状況では生徒さんを登校させるわけにいかないということで、完全リモート講義になった。
ぼくはこのご依頼を受け、本番まで一ヶ月ちょっとしかない状況で、何を語るかを一生懸命考えた、何しろ、初めての経験だから。
講義時間は二時間。
そんな長く語れるわけないよ〜!なんて、ウチのスタッフ達に言ったら、
それはまったく心配してない!笑、だって。
ぼくの語りは人を惹きつけるし、面白いし、魅力的だと褒めてくれた。
褒められれば木に登るわけで、お猿のぼくは建築を志す未来の若者に向けてのシナリオを一気に書き上げた。
タイトルは、
「大人になることは楽しい
自分を幸せにするために、
人を幸せにする建築士という生き方」
未来のアーキテクツに向けて、パワポだけでなく、沢山の資料と写真、動画とウチの若手新卒者のインタビューなどを用いて行った。
ぼくとしては一生懸命やった。
一番伝えたかった、建築の魅力〜ステキな大人へ、を言えたんじゃないかなと、、、
諸先輩方から見れば、何をほざくか!と言われるだろうが、この先、更なる幸せの国日本にしていく学生さんへ、正直、手前味噌だけどそう思った。
それから数日後、担当の先生から思わぬメッセージが届いた。
あの日の講義の感想を頂いたのだ。
担任の先生から生徒さんに任意で募ったという感想文、
ぼくはドキドキで目を通した。
その中には様々な思いが詰まっていた。
長い講義時間、拙い話し方にも関わらず、ぼくが言葉にしなかったハートの中の事を理解してくれていたり、自分の将来に重ね合わせて聞いてくれてたり、、、
ぼくはそれを読み進めるごとに心揺さぶられ感動し、今の若者の膨大な可能性と、建築業界のみならず、日本の素晴らしい未来をも感じることができた。
そして、とても勉強になったし、素晴らしいと思った。
この講義が講堂での演でなくリモート講義に変更になった瞬間、ウチのスタッフは皆で協力をしてこの日をつくりあげてくれた。
ご依頼を頂いたのはぼくだけど、ぼくだけの事でなくなった瞬間、こういう時のスタッフの協力関係は、ス・ゴ・イ!
これは絶対にどこにも負けないんじゃないかな。
と言っても、他がどんなかは解らないが、ウチでは何というか、、、そういう時に、魔法のような時間が訪れる。
ミラクルなのだ。
会社が虹色の柔らかなドーム状のものに包まれているような、
シャボン玉が割れずに机に着いて、そのまま割れないで半円が保たれているような、
ふるふる揺れながらレインボーがキラキラ見えるような、
その中で、皆が笑いながら楽しく、時に忙しくちょこまか動いているような、そんなふうに感じるのだ。
その中はとても平和で安全、楽しく幸せ、そんな美しく優しい世界。
そんな仲間がつくるのだから、出来上がるものが素晴らしくない訳がない。
それは家でも、このようなイベントでもそうなのだ。
これこそが’ohanaであり、エムズデザインなのだと。
みんなありがとうね!
ここに、もう一度このような素晴らしい機会を与えてくださった大学の教授をはじめ諸先生方へ心よりお礼を申し上げます。
この度の機会を頂きましてありがとうございました。
御校の益々の発展と共に先生と生徒さんのご健勝をお祈り申し上げます。
代表 林 正晃
*この講演のダイジェスト版をYouTubeにアップしました。
よろしければご覧くださいませ。(ステキな音楽がながれます)
*学生さんからのご感想文をblogに記載してございます。
こちらも、よろしければ…(記載ご承諾澄みです)