2022の終わりに。

今年一年お世話になった方々に心よりお礼を申し上げます。
私たちを信じてくださった沢山のお客さま
心強いパートナー会社の皆さま
ずっといつも私たちのすべてを支えてくださる今までの’ohanaの皆さま
 
本年も大変お世話になりましてありがとうございました。
 
 
 
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以下、
私たちのニュースレター・冬至号に書いたものになります。
 
 振り返ろう、
今年一年だけではなく、一人の若造が誰かの役に立ちたいと願って走り出した1989年から今年で34年目、法人格となって第20期を迎えることができた組織人として、その過去を振り返ろう。
 
二十代の若き日、知り合いの業者など片手で数えられるほどしか無い中、タウンページを開き、工務店や設計事務所、ハウスメーカー、不動産屋にまで足を棒にして歩きまわり、どうしても仕事が欲しくて、ぼくに仕事をください、と毎日頭を下げまくった。
打たれても、門前払いされても、一時は挫けそうになるのだが、それでも前に進めたのは、何故だかわからない少しの自信だけがあったからかもしれない。
やっとの思いで頂いた仕事は、誰がこの値段でやるんだ?と言われるくらい安く叩かれ、それでも仕事がしたくて、それならばと自らの効率を見直し時間を味方にし、最安値で仕入れられるルートを確立し、とにかくお客様やクライアントに重宝がられるように様々な術を磨いた。
それでも仕事が無い日はたくさんあって、そんな日は朝から洗車をした。
最初は鼻歌まじりでも、一通り洗って水滴を拭き終わり、クルマがピカピカになる頃にはぼくはだんだん無言になっていった。
それでも天気のいい日はそれで良いけれど、雨の日は6畳の事務所を掃除して半ドンで終わった日もあった。
 
そんな日々だったけどぼくの未来は明るい気がしてならなかった。
少しずつお金を貯めて買ったMUTOHの平行定規で夜な夜な線を引き続け腕を磨きたいと願った。
時間が空けば図書館に行き、高くて買えない本を読みまくった。
図書館が好きすぎて、おにぎりを持って通った日もあった。すっごく楽しかった。
海外のデザイン書は時間を忘れさせてくれた。中でもTASCHENの本が好きで、そこには全く見たことのない美しい世界がこれでもかと載っていて、どの本を見てもワクワクが止まらずどんどん引き込まれて行った。
その時買った美しい本も、文具屋の片隅にぶら下がって売っていた¥980の電卓も、ロットリングのシャープペンも、今はベージュ色に色あせちゃった三スケも、すべてぼくの未来を創り出す大きな味方に感じた。
 
そして世の中は間もなくパソコンの時代に入り、ぼくは真っ先に飛びついていく。
DOSからWindows3.1に移る頃、巷のウインドウズ騒ぎを横目に、ぼくはローンを組んでMacintosh(現appleのマック) を買った。何故ならぼくはまだ音楽に未練タラタラだったから。
MIDIシーケンサーのPerformerという音楽制作ソフトが大好きで、シンセを使って打ち込みをいっぱいやっていた。(今でいうDTM)
仕事では、今ウチが使っているVectorworksというCADは、その当時MiniCadというマッキントッシュ専用のCADだった。だからウチの会社のCADが今もVectorworksなのはその名残だし、どうしても使いたかったAdobe Photoshopも当初はMacintosh専用だったと記憶している。
その3つを使っているぼくは、なんの根拠も無いんだけど、見たこともない輝かしい未来にどんどん近づいていく気がした。
 
 
話は少しずれたが、
ぼくは”今”というクルマに乗り、”思い出”という道を振り返るドライブをすると、あの時見た景色が、本当は今も変わらないのではないか、と錯覚してしまう。
それはぼくの芯がブレていない、といえば格好いいし、先を見ていたゼ、なんて生意気も言えるのかもしれないが、まったくそうではない。
時代は変化し、景色は移り変わるのだ、それは事実として。
だからこそぼくは、それを常に認め変化に対応してきただけな気がする。
 
 
 見える景色は、起きた現実
 望む未来は、行くべき場所
 
 
日々の時間を大切にすると見えてくるもの、
それは、”常に変化をし続ける者”だけに見せてくれるものかもしれない。
大きく背伸びすることなく、ただ淡々と過ぎる毎日に感謝をすることで、その幸せを見せてくれるのかもしれない。
だからだろうか、
昨年から今年、ここに見えた景色は幻かのように素晴らしいものばかりだった。
 
 
 
まず、
とても多くのお客様からのご依頼に心から感謝しております。
本当はお一人お一人お名前を挙げてお礼を言いたいくらいミラクルな出逢いばかりが続き、それこそが私たちが心底望んでいたことです。
エムズデザインのスタッフや仲間達が生活できるのも多くのご依頼者様があってこそのことと常に感じております。心からお礼を申し上げます。
 
そして今日ここに、私自身が嬉しかったことを書き綴らせてください。
 
1,
所沢市より、所沢市技能功労者賞を頂きました。 
建築図面作成(設計)にて。  令和4年11月
 
2,
所沢市内の中学校からのご依頼で、中学一年生が企業見学に来てくださいました。  令和4年10月
 
3,
某国立大学からのご依頼で、就職活動前の建築学科二年生に向けて登壇し講義をさせて頂きました。  令和3年10月 
 
 
 
 
 
掌に乗せても見えないくらい小さな砂の粒でも少しずつ溜まっていくことで形を現してくれる。
本当は、もっと早くとか、まだこんななのかとか、焦ったり思ったりしてしまいがちだけど、ぼくにはこのスピードが似合っているみたい。
ならば、少しずつでもその砂の粒を掌に乗せていき、これからも変わり続けていくことを誓う。
思い通りに行かない時は、そっちが正解だったのだと思い直して、笑って、楽しんで、その現実を受け入れて生きようと思う。
そして大切な時間を、大好きな人達と、ステキな景色を見ながら生きようと思う。
 
 
今に感謝しています。
皆にお礼を
皆に感謝を
 
 
所沢市からこの歴史ある技能功労者として表彰されたことは、無我夢中で走ってきた私にとって大きな自信を与えてくれました。
ここに皆様へ心からお礼を申し上げます。ありがとうございます。
 
林正晃
 
 
 
 
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1,所沢市技能功労者表彰式
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令和四年度、所沢市技能功労者表彰式にて。
 建築図面作成(設計)  令和4年11月13日付
 
この表彰式は、所沢市役所大会議室で行われました。
市役所の職員さまに聞いたところ、この表彰は40年以上も前から、各界で活躍されている方々の中から特に功績顕著な方を所沢市功労者表彰規則に基づき決定されているとのことでした。
 
 以下、エムズデザインのInstagramより
代表の林はこれまでこのエムズデザインにて1989年の創業以来、同じ仕事を30年以上続け、部下や後輩を育てながらも自身の技能の研さんに励み続けた成果であり、その賜物だと思っております。
今後も代表 林をはじめ社員一同、更なる技術向上と地域への貢献活動を進めていく所存で御座います。
引き続き、お客様、関係者皆様と共に新たな時代へと向かいたく存じますので、変わらぬご支援のほど宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
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次の日、エムズデザイン社員一同もお祝いをしてくれました。
照れくささ全開のハニカミ 笑
 
 
 
 
 
 
 
2,市内の中学校より5名の生徒さんの職場体験訪問
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所沢市立の中学校、5名の生徒さんが”職場訪問”でお越しくださいました。
「様々な職業が存在するのは何故だろう?」
「人は何故働くのだろう?」
 
私たちは中学校のこの目的に、どのように取り組んでいくかを話し合いました。
その中で、今回職場訪問に行く事業所は先生が選んだ訳でなく、生徒さん達ご自身が見つけて選んでくれた、という旨を最大限に考え、私たちエムズデザインの思いの一つでもある<大人になることは楽しい、仕事をすることで自らが喜びを得る>という主旨のもと、Q&Aには私たちなりの回答と、少しだけですが日々の仕事体験をしてもらうことにしました。
最後には建築模型を作ってもらって終わりました。
 
そして嬉しいことに2023年には、この日の内容を生徒さんが校内でお披露目する、職場訪問発表会へご招待頂きました。
今から社員一同楽しみです!
 
 
 
 
 
 
 
3.某国立大学より、建築学部二年生へ向けての講義
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この講義は某国立大学からの要請で、建築を学ぶ二年生に向けて、学生さん側が企業に出向いてインターンを受ける通常の形ではなく、学校側から依頼された数社の企業が生徒さん方に向けてそれぞれの講義をする、という形で行われました。
当初は私が学校に招かれ、大きな講堂で行う予定でしたが、この感染状況では生徒さんを登校させるわけにいかないということで、完全リモート講義になりました。
 
講義は二時間。
最初はそんなに長く話せるかな…なんて思いましたが、なんてことはない!
建築を志す若者に向けて、私なりのシナリオを一気に書き上げました。
講義後には思わぬ形でご感想文を頂きとても感激しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
投稿者: hayashi 日時: パーマリンク

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