六月記

うっとうしいとか、生憎とか、好まれない表現が多い梅雨。
湿度が多くじめじめしたり、事故も増えたりするからそれだけじゃないことはわかっているが、当たり前だけど雨は大切。
ひと雨ごとに新緑の美しさが増す春の長雨とは違い、草も木も徐々に緑の濃さを蓄えたから目にも見慣れてしまったが、ぼくはこの時期の雨が好き。
きっと多くの人が感じているだろうけど、雨の日の落ち着く感じは特にね。思い出もたくさんあるし。
 
時として、どちらが良くて、どちらが悪いとか言う場合も多々あるが、晴れの日は良くて、
雨の日は悪い、みたいな言い方には気を遣いたい。
ぼくは、雨を嫌う表現は好きではないから。
傘を持たずに出てしまった時でも、
ピカピカに洗車したばかりでも、
自分の何かが足りなかった訳で、雨のせいではないと。
雨は沢山の食物を、沢山の恵みをもたらしてくれるのだから。
アタリマエだが、晴れも雨もそのすべてが必要なのだから。
 
「雨なのでお足元気をつけて、」
 
防ぐことのできない訪れにはこちらが気を回し注意することだけで良い気がする。
一つの出来事の訪れには、静と動、表と裏、プラスとマイナスがある気がするから、常にその両方を見失わないようにしたいな。
そんな嫌われ気味の梅雨も7月下旬になれば自然に明けてしまう。
外が晴れればすぐ外に出たくなるぼくだから、梅雨前線が南下するまでのこの時期は雨の日をありがたく過ごすことにしている。
 
 
雨の日は、雨の日の装いを、
晴れの日と同じように、雨にも感謝を。
 
 
 
 
 
 
 
 
rokugatuki
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
投稿者: hayashi 日時: パーマリンク

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