Author Archives: hayashi

 
 
 
窓越しの景色が白いろに変わっていったのは、打ち合わせが始まって少したったころ。
 
まるで舞台が移り変わるように白く、また白く。
 
お車でお越しになられた方だから、
 
あまり降らないで!積もらないでね!と願った。
 
 
 
清瀬での打ち合わせに向けて先ほど出発したヒデから電話が。
 
道路で停まっちゃってる車がたくさんいて、すごい渋滞、
 
お車ですよね、気をつけてお帰りください!と伝えてほしいとの伝言をあずかり電話を切った。
 
 
 
この家が完成するころには、さくらの花がほころぶ便りが聞ける。
 
キッチンの打ち合わせをしているとき、大雪になってしまいましたよねっ!
 
なんてことを笑顔で話す日がくる。
 
こうして今年もお客さまと一緒に生活をさせて頂いて、
 
たくさんの思い出を作って行く。
 
そして、そのお客さまの思い出に、ぼくが笑顔で残らせてもらえるよう努力をする。
 
ぼくは今年もこのミッションとともに生きていく。
 
 
 
 
 
 
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今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
 
 
当社の屋上にて初日の出を参拝しました。
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31日

 
 
 
年越しで携わらせていただく仕事があることを毎年幸せに思います。
 
今年は本当に数多くのお客さまと一緒に年を越せることに、心からの感謝を申し上げます。
 
 
 
今日ぼくは、今年度の手帳を始めから読み返し、
 
今日まで出逢えたお客さまを一人一人思い出してみました。
 
皆さまの笑顔がつぎつぎに思い出されました。
 
また、
 
携わらせていただいたチームオハナのメンバーも、
 
本当に素晴らしい対応ができたと言い切れると思いました。
 
幸せを感じることができました。
 
 
 
でも来年のエムズはもっともっと上を目指します。
 
その上とは、
 
もっともっとお客さまに近づかせて頂きたいと思っています。
 
正直、
 
誠実、
 
信頼、
 
進んでいられる今だからこそ、原点を振り返り、その地面を叩いて固めてこようと決めました。
 
このお正月休みにぼくは、
 
エムズを作ったあのとき、心に決めたいくつかの約束をいま振り返り、
 
その思いを揺るぎない物に耐震補強しなおすことに時間を使います。
 
 
今年、ぼくの手帳に載ってくださった方へ、お礼を。
 
そして、未だ見ぬ今年で逢えるであろう方へ、あらためてご挨拶を、申し上げさせていただきます。
 
 
 
本年度もありがとうございました。
 
来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
 
エムズデザイン・林正晃。
 
 
  
 
 
  
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ありがとう会

 
 
 
こんな身内だけの会なのに、
 
「blogで読んだよ!」って言われることが多いこの「ありがとう会」。
 
今年も集まることができました。
 
 
 
この写真を見ると、どうしても笑っちゃう。
 
でも、みんなで撮るよ!って言ってるのに写っていない輩が多数 笑
 
まあ、楽しかったのがわかっていただければ良しとします!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 

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Cure Sarcoma

 
 
 
このリストバンドを買ってください。
 
二つセットで、¥1,000ー
 
 
 
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左から、ぼく、当社の小笠原、伊藤さん
 
 
 
 
ぼくはあまり人に物を売りつけるのは好きじゃない。
 
仕事でも、エムズを気に入ってくださったら注文してくれれば良いというスタンスなので、
 
ぼくから「買ってください!」なんて言うのは23年間、一度もしたことがない。
 
しかし、今日は言わせてください。もし賛同願えれば。。。
 
 
 
 
 
伊藤さんは今日もいつもどおり僕との打ち合わせで、
 
安全かつ、パフォーマンス(コスト)がよく、的確なアドバイスをくださった。
 
伊藤さんは「構造設計一級建築士」で、ぼくが構造で迷ったときに優しく手をさしのべてくれる人。
 
 
本当は怒るとメッチャ怖い人なんだけど(笑)
 
建築士会の役員や耐震相談員も一緒にやっているぼくの尊敬する先生。
  
 
構造計算が複雑だったり、2×4、鉄骨、コンクリートを扱うときにお願いすると、
 
KAWASAKI の1200ccのバイクでスゲー勢いですっ飛んでくる命知らずの人。
 
 
 
 
でも今日の打ち合わせは、いつもの元気がなかった。
 
 
「単車、乗ってますか?寒くなりましたけど、、、」
 
ぼくも以前は単車が大好きで、けっこう転がしていた方。
 
でもその答えは、ちょっと意外な返事だった。
 
 
 
この前、乗ったんだけど気分が滅入っていたからあまり飛ばさなかった、という。
 
飛ばさなかった?
 
この人が飛ばさないのは、本当に具合が良くない!笑 と察知したぼくは理由を聞いてみた。
 
 
 
 
 
 
「今、これに取り組んでいるんだ、
 
女房と同じように戦った人たちがみんな死んでいってしまうんだ。
 
それが辛くてね。」
 
 
 
伊藤さんの奥さまは、すごく重いご病気でお亡くなりになられた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ある日、電話をすると、
 
「いま鴨川だから、、、」とか
 
「岡山に行かなくちゃならないから、、、」とか
 
日本中を飛び回っている姿を連想させることが多かった。
 
 
 
それもすべて奥さまのための行動なのは知っていた。
 
ぼくは、じゅうじゅう存じていたにも関わらず、
 
現場に直行してもらったり、メールを急いでもらったり、
 
むりやり時間を作ってもらったりしちゃったこともあった。
 
 
 
 
 
もう遅いのに、、、
 
正直、ちょっとそんな言葉も浮かんでしまった。
 
奥さまが亡くなられたあとにも、こうやって取り組みをやめない。
 
いや、やめないどころか、率先して取り組みを行っている。
 
たぶん伊藤さん家族が戦っているとき、こうして取り組んでくださっている人が
 
たくさんいたからなんだろうと思った。
 
このリストバンドのことも、ぼくに理解してほしいとも、買ってほしいとも、
 
協力してほしいとも言わない。
 
なぜ? それは身をもって体験した本人だから。
 
 
 
 
 
家族がいなくなったら、大切な人がいなくなったら、ぼくはどうなるだろう。
 
考えられないし、その後も自分のことで精一杯になり、他人に笑顔を向けることができるだろうか。
 
 
 
 
 
魚釣りと単車、そして可愛いお孫さんが大好きな伊藤さん、
 
厳つい顔に、かわいいリストバンド、
 
ちょっと似合わないはずなのに、今日ぼくにはお守りにみえた。
 
そして、そんな伊藤さんがとても誇らしくみえた。
 
 
 
 
 
冬の冷たい空気と、ちょっと小雨がまじる寒い日、
 
ぼくの近くで、こんな出来事がありました。
 
ぼくは協力したい申し出をしました。
 
ご賛同いただける方はご協力をお願いします。
 
 
 
 
  
さむい冬、12月
 
この取り組みに、一刻も早く暖かい風が吹き込むことを願っています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
販売しているサイト
http://www.curesarcoma.jp
 
 
 
エムズデザインでも少しだけ販売しています。
 
 
 
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心で話す。

 
 
 
大切な人とは心で話すんだ。
 
 
うわべだけの話は大嫌い。
 
本当に一緒に居たい人とは、心で話すんだ。
 
 
聞こえが良い言葉や、
 
当たり障りのない言葉は大嫌い。
 
 
 
だからぼくはどんな人にも同じ言葉遣いしかできない。
 
今までお客さまになってくださった人たちはみんなそう。
 
ぼくをわかってほしいとは言わない。
 
その言葉を理解してくださったとき、
 
お客さまになってくださるのだと思っている。
 
 
 
ぼくはお客さまと話すとき、
 
心と心で話をするんだ。
 
それは今も昔も変わることがない。
 
 
 
 
 
 
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悲愴

 
 
 
願いが叶いました。
 
ぼくの小さな願いが。
 
 
その第二楽章は、心地よく穏やかで、少し思いにふけるような、3音が絶妙のバランスで始まった。
 
ぼくはすぐに引き込まれ、目をつむり全身を委ねるようにした。
 
 
様々な思い出がよみがえった。
 
おいしいのポーズ、
 
清瀬の小児病院、
 
一輪車の練習、
 
入学式、
 
 
近くにいるのに思い出になってしまう。
 
今日の発表会もまたステキな思い出になってしまうのだ。
 
 
この第二楽章はぼくにとってとても大切な曲。
 
モーツァルトで「未来」の素晴らしさを知り、
 
ベートーヴェンには「孤独」を教えてもらった。
 
 
だからぼくはこの特別な曲に感謝をする。
 
娘は、絶妙なバランスで、
 
ぼくが好きな、下の♭Aの音が、ちょっと出ぎみの始まりで、
 
やさしく聴かせてくれた。
 
 
 
今夜、小さな願いが叶いました。
 
ぼくが抱いていた小さな願いが。
 
 
 
 
 
 
youtubeで探したけどあまり気に入るのがなかったので、
「のだめカンタービレ」バージョン
Beethoven – Piano Sonata No 8 – Pathetique 2nd Movement
 
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母ちゃんと。

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冬の訪れ

 
 
 
しまい方が悪かったのか、少しカビくさいニットは洗濯。
 
春先からしばしお別れしていたジャケットをお日様にさらす。
 
 
冬がくる。
 
 
 
冷え性のぼくは、ちょっと早めに支度をはじめて万全を整える。
 
お気に入りのブーツを掃除して、
 
マフラーとストールも出しておこう。
 
 
今年ははじめてスマホ対応てぶくろを買った。
 
ゆっくり、急いではいないけど、
 
今年は早めに冬の訪れを歓迎しようと思った。
 
 
 
 
 
 
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上海ローズ

 
 
 
先輩のお誘いを受けて、久しぶりに舞台を観に行きました。
 
先輩の先輩が、団長の三宅裕司さん。
 
上海ローズという舞台でした。
 
とにかく笑って、とても面白かったけど、
 
ぼくはなぜか昔を思い出しました。
 
 
 
 
沖縄の道路が、右側から左側通行になった日のこと。
 
ニュースを見ながらの父との会話、そのときの空気感、
 
おばあちゃんも居て、そのあと進駐軍の話をしてくれた。
 
これって小学校時代の思い出だな。
 
 
 
 
久しぶりの舞台は、埃をかぶった封筒のひもを
 
くるくるっとほどいて、
 
そして、ふっ!っと息を吹き込んで中身を取り出してくれた。
 
 
 
ちゃんとしまってあるものなんだな。
 
ぼくはゆっくりと瞬きをして、うっすら思い出に微笑みかけた。
 
 
 
 
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共感

 
 
 
変な言い方だけど、少し時代が変わったのかな?と思うくらい、
 
お客さまが、ものすごく共感をしてくださっている。
 
 
・耐震への取り組み方
・断熱の考え方
・太陽と風
・エコロジカル
・コスト管理
・使ってはいけない材料
・古くならない家
 
まだまだ、たくさんあるが。
 
 
ぼくはお客さまに、一緒に勉強してもらうよう努めている。
 
せっかく自分だけのオリジナルの家ができるのだから、、、
 
ということだけでなく、全てが納得の上で決定していくべきだと考えるから。
 
例えば、断熱材の種類ひとつにしても、ぼくが数種類の断熱材を様々な方向から、
 
良い点、悪い点をお教えしますから、「おんぶにだっこ」じゃなく、
 
お客さまも一緒に勉強してください!と言う。
 
 
今は情報がいっぱいの世の中、
 
ぼくも何を信じたらいいのかわからなくなる時がある。
 
ちょっと前まで巷では、オール電化にしなくちゃいけないのか? と思うくらいのCM。
 
良いことばかり言うメーカーの説明や、クチコミに頼らず惑わされず、
 
しっかり一緒に考えてもらうことにしている。
 
 
 
正直、難しい説明をすることもある。
 
でも、お客さまはみな理解してくださると、胸に「ストンッ!」て落ちる音がすると思う。
 
そのあと、みんな笑顔になるし。
 
ぼくは話が長いかもしれないな。いや、長い。
 
むかしぼくは「当社は打ち合わせが長い設計事務所です!」と言い切って
 
ホームページに載せていたくらいだから。
 
 
 
お客さまが汗水たらして貯めてきた大切なお金を、いま家のために使おうとしている。
 
だから設計士は脳みそから汗をかくくらい考えなければいけないんだと思っている。
 
そうやって一緒に考えてくださるお客さまを目の当たりにすると、
 
ぼくは涙もろいから、すぐウルウルきてしまうよ。
 
だからぼくは、まだまだ出来の悪いぼくは、常に学習を怠らない。
 
建築の仕事に就いて、まだ二十数年しか経っていない若造の言うことに、
真摯に向き合ってくださるのだから。
 
 
 
 
 
 
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