この歳になるとなのか、ここまで生きているから感じるのか、本当にそういうものなのか、はたまたぼく自身が長持ち好きなのかはわからないが、とにかくまわりに古くなったものが多いし、その長持ちがまたいい感じに思える。
長持ちとは言いづらい話しだが、昨年、いや正確には一昨年前のこと、4,5年履き続けていた冬場だけ活躍するスタッドレスタイヤを調子に乗って雪山に履いていき、とんでもなく恐ろしい目にあったがこれは長持ちというより不精で、しかももったいない病が露わになっただけのことか。
ぼくは服をリフォームするのがとっても好きで、近くのお直し屋さんの先生とあーだこーだ言いながら古い服に少しトレンドを入れながら新たな使い方を探す。
FBに「林は年に何本もズボンのおしりが破ける」と書いてあるが、これは本当で、でもぼくから言わせると、あの格好良くステキな撮影スタイル(笑える撮影スタイル)がいけないのではなく、古くなって弱った生地のせいが多大にあると思う。破けるのは古いものがほとんどだし。
先日もコーデュロイのが破けた。コーデュロイは破けにくい気がするけど、それほど長く履いていたんだと思う。思い出してみるとたぶん2007年に買った気がする。
だけどそんな変な失敗もあるのだが自分ではこの感覚を結構気に入ってて、だからこそ買い物は慎重に慎重を加し判断することで正解をつかむことがとても多い、と自負したいけど、あまりに考えすぎて元に戻ってしまって結局安物買いの銭失いをしてしまうこともあるのも確かだとも思うからあまり威張れることじゃない。
ファッションの話しを続ければ、長持ちの話しから離れてしまうが失敗話しをひとつ。これはとくに気をつけてる。ファッション大好きだし。
誰もがあるあるの経験だと思う…いや思いたいが、買ったけど一度も着てないヤツ。
正月休みに断捨離(これも真似ごと。本気でデキない)をしたときも何故かタグ付きプレミアムデッドストックになってしまった服が出てきてしまった。イヤイヤこれはストックでしょ、、、と言い聞かせようとしたとたん、口から
「あああ〜〜〜〜、、、。」と出てしまった。
まあ、幸いぼくには息子という強い味方がいる!と言いたいが、オッサンの趣味など好まれるわけでもなく、しかももうとっくに背を超されていた。
ダメだ、、、と、いよいよ反省文を書かなくてはならなくなったとき、天使が微笑んだ。うちの奥さまだ。
「着ないならリサイクルに出すからちょーだい。」
ときどきぼくの大量の本を処分するときに家中が段ボールだらけになることがある。
その一角にファッションコーナーとも言える洋服詰めの箱を見たことがあった。
前に一度聞いたのだが、何社かのディーラーと取引(要するにリサイクル屋さん)があるらしくその店の得意不得意によって仕分けしているらしい。
それがお金にかわるのか、誰かの役に立つのか、ゴミにしなくて良かったという気持ちにかわるのかはわからないが、やっぱり反省文は免れないな、と思った。
序文が長くなってしまったね、まだ序文?笑 ちょっと短く書こう。
これはぼくがとても大切にしているストール群。群というほどないな。
時期的には防寒のためにマフラーにすることが多いけど、巻き方を工夫するとちょっとオシャレになる気がする。
ベルベット生地はぼくの大のお気に入りだ。
子供のころ母からもらったベルベットのベレー帽から始まり、それ以来この柔らかな美しさに魅了され、物心ついた20代(遅)にはファッションにかなり取り入れていた。
ストールだけじゃなく、ジャケットやパンツもあるが、もちろん全部一緒には合わせない。そんなの当たり前だけど一応書いておく。
でももう2月も中旬を過ぎたから、大好きと言ってももうこの生地は終わりということで、その中でも最も古いだろうブラックとシャンパンゴールドのストライプのストールをリメイクした。
両端にベルベットのフリンジがついていたのだが、そのモヘヤのようなベルベットの部分がハゲハゲになってしまったので思い切って切り落とした。切り落とす前の写真を撮っておけばよかったな。。。
正直、エレガントさが無くなってしまって寂しい感じになった気がするけど、これはこれで “気軽に巻ける感” がでてなかなか良いとも思った。これでまた長持ちさせられる。
というわけで、
こんな話はまだまだ出てくるから気が向いたらまた書こう、としたけど最後にもうひとつ、
トレーニングウエアの長持ちはちょっとキケン、じゃなくてかなりキケン。
お気に入りだったけどプーマのロンTはかなりヤバかった。
運動し始めは良いのだが身体が温まってきてうっすら汗をかきはじめると、なんと、ステキないい香りを発するようになってしまった。
GYMにいて、ん?くさっ!と感じてしまったのだ。
これには焦った、汗で焦った。(笑うとこ)
これはサスガに、お気に入りにもほどがある(汗)と思い、すぐにおNEWを買いに行った。
あ、思い出した、
以前にプーマのシューズのことも書いたね。
今考えれば、これも長持ちの話しだね。
今のクルマも10年乗った。その前のクルマは18万キロ走った。
結婚して20年目を迎えた。これを長持ちに入れるのはいけませんね。笑 感謝です。
長持ちに大切なのは、そこに信頼があるかだと感じる。家もそうだね。
長持ちさせようと思いながら使うのはとても大切だけど、何も思わないでそのものをずっと使い続けられることは、その価値を最大に理解しているということかもしれない。そしてその価値を全うしてあげられることこそ、そのものを選ぶ側の責任なのかもしれない。
ぼくは作り手の責任として常にそんな価値を創りだしたいと思っている。
趣味趣向の話しをするのはちょっと照れくさいけど少しだけ…いや、たっぷり書かせていただきました。
くだらない長文を読んでくださりありがとうございます。