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Instagramへ

 
 
 
無理をお願いしたにもかかわらず、この素晴らしい機会を与えてくれた、ぼくの大切なパートナーRED,
心から感謝とお礼を申し上げます、ありがとう。
 
 
ミナコラムへ 
 
 
 
 
 
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祝✨感謝

共に歩んできた仲間を超えた友、いやそれをも超えた兄弟からもらった美しき花をテーブルに飾り食事をすること。
これほどの幸せがあるだろうか。
 
花に添えられたメッセージには、創立35年を祝ってくれた言葉が煌めきを放ち、純白の花からは”さあ未来へ”と、豊かな生命の香りが誘う。
 
 
Hが入社して小さかった組織が会社になり早いもので21年を共に過ごし、今日12月10日、設立21年目の設立記念日を迎えることができるのは、常にHの活躍があったから…
そして更には、メモリアルイヤーの今期、もうすぐ迎える創立35周年に向けて、様々な予定と目標に向けて我々は大きく舵をきっていくことになる。
エムズデザインの名前につく”デザイン”とは、”あなたのライフスタイルをデザインしていく”という言葉通り、来年はまた新しいブランドがいくつも立ち上がるのだ。
 
ぼくは常に思う。
人が豊かにくらしていくこと
愛が溢れ、平和で安心できる世界をつくりたい…
愛する人や仲間と幸せを感じながら、できれば皆の役に立ちたい…
 
ならば、ぼくとHはその役割を全うしよう
ありがとう、
そしてこちらこそおめでとう!
ぼくも同感に思っているから。
 
 
 
 
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2022の終わりに。

今年一年お世話になった方々に心よりお礼を申し上げます。
私たちを信じてくださった沢山のお客さま
心強いパートナー会社の皆さま
ずっといつも私たちのすべてを支えてくださる今までの’ohanaの皆さま
 
本年も大変お世話になりましてありがとうございました。
 
 
 
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以下、
私たちのニュースレター・冬至号に書いたものになります。
 
 振り返ろう、
今年一年だけではなく、一人の若造が誰かの役に立ちたいと願って走り出した1989年から今年で34年目、法人格となって第20期を迎えることができた組織人として、その過去を振り返ろう。
 
二十代の若き日、知り合いの業者など片手で数えられるほどしか無い中、タウンページを開き、工務店や設計事務所、ハウスメーカー、不動産屋にまで足を棒にして歩きまわり、どうしても仕事が欲しくて、ぼくに仕事をください、と毎日頭を下げまくった。
打たれても、門前払いされても、一時は挫けそうになるのだが、それでも前に進めたのは、何故だかわからない少しの自信だけがあったからかもしれない。
やっとの思いで頂いた仕事は、誰がこの値段でやるんだ?と言われるくらい安く叩かれ、それでも仕事がしたくて、それならばと自らの効率を見直し時間を味方にし、最安値で仕入れられるルートを確立し、とにかくお客様やクライアントに重宝がられるように様々な術を磨いた。
それでも仕事が無い日はたくさんあって、そんな日は朝から洗車をした。
最初は鼻歌まじりでも、一通り洗って水滴を拭き終わり、クルマがピカピカになる頃にはぼくはだんだん無言になっていった。
それでも天気のいい日はそれで良いけれど、雨の日は6畳の事務所を掃除して半ドンで終わった日もあった。
 
そんな日々だったけどぼくの未来は明るい気がしてならなかった。
少しずつお金を貯めて買ったMUTOHの平行定規で夜な夜な線を引き続け腕を磨きたいと願った。
時間が空けば図書館に行き、高くて買えない本を読みまくった。
図書館が好きすぎて、おにぎりを持って通った日もあった。すっごく楽しかった。
海外のデザイン書は時間を忘れさせてくれた。中でもTASCHENの本が好きで、そこには全く見たことのない美しい世界がこれでもかと載っていて、どの本を見てもワクワクが止まらずどんどん引き込まれて行った。
その時買った美しい本も、文具屋の片隅にぶら下がって売っていた¥980の電卓も、ロットリングのシャープペンも、今はベージュ色に色あせちゃった三スケも、すべてぼくの未来を創り出す大きな味方に感じた。
 
そして世の中は間もなくパソコンの時代に入り、ぼくは真っ先に飛びついていく。
DOSからWindows3.1に移る頃、巷のウインドウズ騒ぎを横目に、ぼくはローンを組んでMacintosh(現appleのマック) を買った。何故ならぼくはまだ音楽に未練タラタラだったから。
MIDIシーケンサーのPerformerという音楽制作ソフトが大好きで、シンセを使って打ち込みをいっぱいやっていた。(今でいうDTM)
仕事では、今ウチが使っているVectorworksというCADは、その当時MiniCadというマッキントッシュ専用のCADだった。だからウチの会社のCADが今もVectorworksなのはその名残だし、どうしても使いたかったAdobe Photoshopも当初はMacintosh専用だったと記憶している。
その3つを使っているぼくは、なんの根拠も無いんだけど、見たこともない輝かしい未来にどんどん近づいていく気がした。
 
 
話は少しずれたが、
ぼくは”今”というクルマに乗り、”思い出”という道を振り返るドライブをすると、あの時見た景色が、本当は今も変わらないのではないか、と錯覚してしまう。
それはぼくの芯がブレていない、といえば格好いいし、先を見ていたゼ、なんて生意気も言えるのかもしれないが、まったくそうではない。
時代は変化し、景色は移り変わるのだ、それは事実として。
だからこそぼくは、それを常に認め変化に対応してきただけな気がする。
 
 
 見える景色は、起きた現実
 望む未来は、行くべき場所
 
 
日々の時間を大切にすると見えてくるもの、
それは、”常に変化をし続ける者”だけに見せてくれるものかもしれない。
大きく背伸びすることなく、ただ淡々と過ぎる毎日に感謝をすることで、その幸せを見せてくれるのかもしれない。
だからだろうか、
昨年から今年、ここに見えた景色は幻かのように素晴らしいものばかりだった。
 
 
 
まず、
とても多くのお客様からのご依頼に心から感謝しております。
本当はお一人お一人お名前を挙げてお礼を言いたいくらいミラクルな出逢いばかりが続き、それこそが私たちが心底望んでいたことです。
エムズデザインのスタッフや仲間達が生活できるのも多くのご依頼者様があってこそのことと常に感じております。心からお礼を申し上げます。
 
そして今日ここに、私自身が嬉しかったことを書き綴らせてください。
 
1,
所沢市より、所沢市技能功労者賞を頂きました。 
建築図面作成(設計)にて。  令和4年11月
 
2,
所沢市内の中学校からのご依頼で、中学一年生が企業見学に来てくださいました。  令和4年10月
 
3,
某国立大学からのご依頼で、就職活動前の建築学科二年生に向けて登壇し講義をさせて頂きました。  令和3年10月 
 
 
 
 
 
掌に乗せても見えないくらい小さな砂の粒でも少しずつ溜まっていくことで形を現してくれる。
本当は、もっと早くとか、まだこんななのかとか、焦ったり思ったりしてしまいがちだけど、ぼくにはこのスピードが似合っているみたい。
ならば、少しずつでもその砂の粒を掌に乗せていき、これからも変わり続けていくことを誓う。
思い通りに行かない時は、そっちが正解だったのだと思い直して、笑って、楽しんで、その現実を受け入れて生きようと思う。
そして大切な時間を、大好きな人達と、ステキな景色を見ながら生きようと思う。
 
 
今に感謝しています。
皆にお礼を
皆に感謝を
 
 
所沢市からこの歴史ある技能功労者として表彰されたことは、無我夢中で走ってきた私にとって大きな自信を与えてくれました。
ここに皆様へ心からお礼を申し上げます。ありがとうございます。
 
林正晃
 
 
 
 
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1,所沢市技能功労者表彰式
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令和四年度、所沢市技能功労者表彰式にて。
 建築図面作成(設計)  令和4年11月13日付
 
この表彰式は、所沢市役所大会議室で行われました。
市役所の職員さまに聞いたところ、この表彰は40年以上も前から、各界で活躍されている方々の中から特に功績顕著な方を所沢市功労者表彰規則に基づき決定されているとのことでした。
 
 以下、エムズデザインのInstagramより
代表の林はこれまでこのエムズデザインにて1989年の創業以来、同じ仕事を30年以上続け、部下や後輩を育てながらも自身の技能の研さんに励み続けた成果であり、その賜物だと思っております。
今後も代表 林をはじめ社員一同、更なる技術向上と地域への貢献活動を進めていく所存で御座います。
引き続き、お客様、関係者皆様と共に新たな時代へと向かいたく存じますので、変わらぬご支援のほど宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
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次の日、エムズデザイン社員一同もお祝いをしてくれました。
照れくささ全開のハニカミ 笑
 
 
 
 
 
 
 
2,市内の中学校より5名の生徒さんの職場体験訪問
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所沢市立の中学校、5名の生徒さんが”職場訪問”でお越しくださいました。
「様々な職業が存在するのは何故だろう?」
「人は何故働くのだろう?」
 
私たちは中学校のこの目的に、どのように取り組んでいくかを話し合いました。
その中で、今回職場訪問に行く事業所は先生が選んだ訳でなく、生徒さん達ご自身が見つけて選んでくれた、という旨を最大限に考え、私たちエムズデザインの思いの一つでもある<大人になることは楽しい、仕事をすることで自らが喜びを得る>という主旨のもと、Q&Aには私たちなりの回答と、少しだけですが日々の仕事体験をしてもらうことにしました。
最後には建築模型を作ってもらって終わりました。
 
そして嬉しいことに2023年には、この日の内容を生徒さんが校内でお披露目する、職場訪問発表会へご招待頂きました。
今から社員一同楽しみです!
 
 
 
 
 
 
 
3.某国立大学より、建築学部二年生へ向けての講義
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この講義は某国立大学からの要請で、建築を学ぶ二年生に向けて、学生さん側が企業に出向いてインターンを受ける通常の形ではなく、学校側から依頼された数社の企業が生徒さん方に向けてそれぞれの講義をする、という形で行われました。
当初は私が学校に招かれ、大きな講堂で行う予定でしたが、この感染状況では生徒さんを登校させるわけにいかないということで、完全リモート講義になりました。
 
講義は二時間。
最初はそんなに長く話せるかな…なんて思いましたが、なんてことはない!
建築を志す若者に向けて、私なりのシナリオを一気に書き上げました。
講義後には思わぬ形でご感想文を頂きとても感激しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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Christmasへ向かう光景

Driving home for Christmasが流れるオフィスでぼくは真新しいツリーをほどく。
スタッフが皆でキャンドルの包装紙を一つずつ丁寧にはずしてそれを飾る姿に、ずっとぼくはこの光景が欲しかったのだと感じた。
 
そう、これこそがぼくが本当に欲しかった光景、
そんな皆が笑顔の姿は優しく輝いて見えた。
 
少しかすれた歌声
主旋律のように唄うピアノ
流れるようなオブリガートをストリングスが奏でると、
家路を急ぐ車のテールランプがイルミネーションに見える気がする。
 
シャッフルのリズム
ルートを追うベース
途中、チャイムが鳴りはじめると皆は魔法にかかっていく
 
この時間と共に、この小さなツリーが、ここを訪れてくださるお客様やスタッフ、そして我が家族に幸せを運んでくれるようにと願う。
 
そう、
今日みんなでキャンドルに火を灯そう
大切な人を思い出すクリスマス
大切な人と一緒に過ごしていくクリスマス
 
大切なオハナ
メリークリスマス✨
 
 
 
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(YouTube 音楽が流れます)
 
 
 
 
 
 
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大学生の皆さんはこのコロナ禍で自由に企業研修やインターンに行かれず、それを学校は様々な取り組み方で活動を支援していると聞いた。
二人の我が子も同様、思うように学校に行かれず、毎日PCの前で奮闘しているのを見ていると奥歯を噛むと同時にとても複雑な心境になったりする。
今回のこの講義は某大学の建築を学ぶ二年生に向けて、学生さん側が企業に出向いてインターンを受ける通常の形ではなく、学校側から依頼された数社の企業が生徒さん方に向けてそれぞれの講義をする、という形で行われるという。
当初は学校に招かれ、大きな講堂で行う予定だったが、この感染状況では生徒さんを登校させるわけにいかないということで、完全リモート講義になった。
 
ぼくはこのご依頼を受け、本番まで一ヶ月ちょっとしかない状況で、何を語るかを一生懸命考えた、何しろ、初めての経験だから。
講義時間は二時間。
そんな長く語れるわけないよ〜!なんて、ウチのスタッフ達に言ったら、
それはまったく心配してない!笑、だって。
ぼくの語りは人を惹きつけるし、面白いし、魅力的だと褒めてくれた。
褒められれば木に登るわけで、お猿のぼくは建築を志す未来の若者に向けてのシナリオを一気に書き上げた。
 
タイトルは、
 
「大人になることは楽しい
  自分を幸せにするために、
   人を幸せにする建築士という生き方」
 
未来のアーキテクツに向けて、パワポだけでなく、沢山の資料と写真、動画とウチの若手新卒者のインタビューなどを用いて行った。
ぼくとしては一生懸命やった。
一番伝えたかった、建築の魅力〜ステキな大人へ、を言えたんじゃないかなと、、、
諸先輩方から見れば、何をほざくか!と言われるだろうが、この先、更なる幸せの国日本にしていく学生さんへ、正直、手前味噌だけどそう思った。
 
 
 
それから数日後、担当の先生から思わぬメッセージが届いた。
あの日の講義の感想を頂いたのだ。
担任の先生から生徒さんに任意で募ったという感想文、
ぼくはドキドキで目を通した。
 
その中には様々な思いが詰まっていた。
長い講義時間、拙い話し方にも関わらず、ぼくが言葉にしなかったハートの中の事を理解してくれていたり、自分の将来に重ね合わせて聞いてくれてたり、、、
ぼくはそれを読み進めるごとに心揺さぶられ感動し、今の若者の膨大な可能性と、建築業界のみならず、日本の素晴らしい未来をも感じることができた。
そして、とても勉強になったし、素晴らしいと思った。
 
 
 
 
この講義が講堂での演でなくリモート講義に変更になった瞬間、ウチのスタッフは皆で協力をしてこの日をつくりあげてくれた。
ご依頼を頂いたのはぼくだけど、ぼくだけの事でなくなった瞬間、こういう時のスタッフの協力関係は、ス・ゴ・イ!
これは絶対にどこにも負けないんじゃないかな。
と言っても、他がどんなかは解らないが、ウチでは何というか、、、そういう時に、魔法のような時間が訪れる。
ミラクルなのだ。
会社が虹色の柔らかなドーム状のものに包まれているような、
シャボン玉が割れずに机に着いて、そのまま割れないで半円が保たれているような、
ふるふる揺れながらレインボーがキラキラ見えるような、
その中で、皆が笑いながら楽しく、時に忙しくちょこまか動いているような、そんなふうに感じるのだ。
その中はとても平和で安全、楽しく幸せ、そんな美しく優しい世界。
そんな仲間がつくるのだから、出来上がるものが素晴らしくない訳がない。
それは家でも、このようなイベントでもそうなのだ。
これこそが’ohanaであり、エムズデザインなのだと。
みんなありがとうね!
 
 
ここに、もう一度このような素晴らしい機会を与えてくださった大学の教授をはじめ諸先生方へ心よりお礼を申し上げます。
この度の機会を頂きましてありがとうございました。
御校の益々の発展と共に先生と生徒さんのご健勝をお祈り申し上げます。
 
代表 林 正晃
 
 
 
*この講演のダイジェスト版をYouTubeにアップしました。
 よろしければご覧くださいませ。(ステキな音楽がながれます)
 
 
*学生さんからのご感想文をblogに記載してございます。
 こちらも、よろしければ…(記載ご承諾澄みです)
 
 
 
 
daigaku
 
 
 
 
 
 
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虹の雲

虹の雲を見ました。
 
バルコニーから空を見上げたら
 
虹色の雲がぼくに向かって輝いていたんです。
 
 
大急ぎで娘を呼びに行って
 
ぼくは幸運だなって
 
だから、今の幸せに感謝しよって。
 
 
初めて見た虹の雲
 
ぼくはこの雲が、虹色の龍に見えました。
 
 
 
 
 
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節目を祝うこと。

母はこの日を待ちわび、孫の祝いの衣装より自分の衣装を心配し、皆の笑いを誘った。
 
妻は子の衣装は借り物で十分、と言いつつ、着こなしが自前のようにサマになっていて、また笑いを誘った。
 
娘、倅、母の三人ものお祝いが重なり、予約しておいたレストランからお祝いのメッセージがド〜ンと三人分出てきて、「こんな事めったにないね!」ってまたまた皆で笑った。
 
 
節目を祝うこと、
これは林家にとってとても大切なこと。
それは父が大切にしていたことだから。
 
 
 
 
あなた達が羽ばたくとき、今日のことを覚えておいてくれたら、、、
 
あなたの祖母が好きな目黒雅叙園で、とてもありがたい言葉と愛溢れる思い、そして、今日の門出をつくってくれたあなたの母の思いを覚えておいてほしい。
 
 
そしてできれば、
あなた達の歴史を目に焼き付けようと、こうしてたくさんのシャッターを切ったぼくの姿を覚えておいてほしい。
 
 
おめでとう、
そして、ありがとう。
 
 
 
 
 
 
 
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今日はあの日を思いだそう。
 
あの日、ぼくはとても楽しみにしていた千葉県柏市の新築注文住宅の完成お引き渡し日だった。
それは今日のように良く晴れた暖かな日で朝から陽が眩しく絶好の祝い日和だった。
前日、この日のために洗車しておいたピカピカの車にスタッフと乗り込み意気揚々と現場に向かったぼくらは途中、高速道路は順調、車内はお引き渡しのワクワク、カーラジオから流れるハッピーな曲とが相まってとても気分が良かった。
高速道路を降りて大きな国道をしばらく走り、交差点を先頭で信号待ちしていた時、その時がきた。
 
「ん?揺らしてる?」と後ろを振り返った途端、ガタガタガタガタと車を揺さぶられ「あ、これ大地震だ!」とすぐにわかった。
青色に替わった信号機のポールも揺さぶられ、それまで停車していた車たちは全く動くことができなかった。
瞬間カーラジオから一転、緊急地震速報を繰り返すアナウンサーの緊迫した声。その様子からただ事でないことがわかった。
 
揺れが少し収まったところで車を左側に寄せて停まり、この先電話がつながらなくなるだろうとすぐに安否の確認と、的確じゃなかったかもしれないけど安全のための指示を始めた。
ぼくは足の悪い母が気になりすぐ電話をしたら、「私より仕事の人たちを心配しなさい、」って怒られて、それからすぐに現在進行中のお客さまと現場の状況と、ウチのスタッフと職人さんとその家族皆の安否を確認するよう指示をした。
当時うちの会社は高層マンションの2階のテナントに事務所を構えていたのだが、高層マンションのゆ〜らゆ〜らとした特有の揺れがとても怖いです、とのスタッフの言葉が未体験のぼくの不安を増長させた。
 
 
そんな状況下にもかかわらず、お引き渡しの現地でお客さまは終始笑顔をくださった。
途中、大きな余震が何度も何度も来たにもかかわらず優しい笑顔をくださった。
当時はまだ設計チーフではなかった現チーフの小笠原は、
「私たちの建てた家だから絶対に大丈夫。絶対大丈夫。」と何度も言った。
吹き抜けを上がる二点留めのモダンな鉄骨階段や、そこに陽を差し込ませるための大きな窓のガラスでさえ、大丈夫。大丈夫だから。と言っているように感じた。
その後、お引き渡しは滞りなく無事に終わり、今は大きくなっただろう小さなお子さまとご夫妻の笑顔と共に家路についた。
 
 
あの日ぼくは命を守る仕事をしていることの認識を再度叩きつけられた。
笑顔をくださったお客さまも内心はとても不安だっただろう。だってたった今完成したばかりの大切な家が大震災にあっていて不安でないはずがない。
しかし小笠原とぼくの言葉を信じてくださり、エムズデザインの技術を信頼してくださった。
感謝だ。
感謝としか言いようがない。ありがとうございます。
 
 
ぼくはその後すぐ、所属している建築士会の耐震相談員の活動や、うちで設計する住宅の耐震設計強度などの見直しを図った。
家では子供と一緒にテレビにかじりつき、放映される津波の映像から一瞬で流されていく家々を見て体のチカラが抜けていった感覚を覚えている。
 
 
ぼくも忘れない。
今朝、いつものラジオ局もそう語っていた。
10年経った今日、またしっかりと思い出そう。
単なる過去の出来事にすることなく語り継ぐのだ。
だから忘れない。
 
ぼくらは人の命を預かる仕事をしている。
幸せな笑顔もいっぱいつくりだすけど、ビビりなぼくは常に命を守るほうが大切、だって技術屋だから。
 
311
大好きな東北を応援してる。
日本人は一生忘れてはならない大切な日。
 
 
 

 

 

 

 

 

 

311

 

 *いつか行った美しい松島の風景

 

 

 

 

 

 

 

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昨日今日で私たちエムズデザインはお仕事納めになりました。
今年はこのコロナ禍にお仕事続けさせて頂けたことに、そしてこの状況下にも関わらず、沢山の古くからのお客さまとの再会やリピートオーダー、そして、これからの新しい暮らしに私たちを必要としてくださる新たなお客さまに巡り逢うことが出来たことを心から感謝しお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
 
私はこの時代の変革期に愛する皆と過ごすことができる幸せと、これから来る新しい時代への期待に胸膨らませています。
こう思えるのも新旧のお客さまが私たちを必要としてくださったからこそのこと。ありがたいです。
明日から冬休みに入りますが、何故だか今年は例年以上にお客さまとの距離が近く、これから休みに入る感じが無く、ずっと繋がりながら年を越していく感覚になっています。
そう、それは、
“離れていても、いつもそばに居る、それがオハナ”
これは私たちが提唱する’ohana = 家族
これこそが我が社のミッションであり、我々が日々守っている本来の姿であるからだと感じています。
 
今年の冬休み、私は家族揃って大好きな自宅で普段できていない好きなことをしながら過ごそうと思っています。
皆さま是非ステキな年越しをお過ごしくださいませ。
 
 
2020 皆さまへの感謝と変革の年。
安全に過ごせたことへ感謝、
たくさんの幸せが溢れた年、
出逢いに感謝、そして
今年に感謝。
ありがとうございます。
 
 
 
 
 
201229
 
 
 
 
 
 
 
 
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未来の味がするケーキ

家族皆で過ごせるクリスマスに感謝
 
数えてみれば何回ものステキなクリスマスナイトを家族で過ごしたが、子供たちも大人になりそろそろなのかなとも感じる。
卒業を来年に控えた娘は素晴らしい方に巡り合い、両手を広げてその世界に飛び込もうと勇気を持ち胸ときめかせている。
ぼくはその娘の姿に彼女の成長と、この出逢いにこの上ない感謝をし未来の幸せを祈った。
 
今日、娘が用意したケーキはその方がご紹介くださった方のオリジナルで、娘のために製作してくださったという逸品。
ホールを皆で分け合って頂くことの意味、皆で同じものを味わうことの幸せ、見た目はとても大人っぽく、その味は甘すぎず苦すぎない、それはそれは絶妙でとても美味しく、味わい深いこのケーキにぼくは娘の未来をも感じた。
 
 
息子も妻も、犬もインコも家族は皆終始笑顔だった。
それはサンタがくれた幸せの時間。
娘の未来の味がするケーキは皆で過ごしたこのステキな時間が過ぎるのを少しだけ遅くしてくれた気がした。
 
2020クリスマス
ぼくにとってとても素晴らしい夜だった。
 
 
 
 
 
201225
 
 
 
 
 
 
 
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