昨年十二月、
十数年前に新築住宅を建てられたお客さまや、八年前にマンションの全面リノベーションをおこなったお客さま、そして昨年、新築やリノベが完成したばかりの真新しいお客さまが続々とオハナに遊びに来てくださいました。
どうしてこんな嬉しい事がここに来て、ましてや年の暮れに頻繁に起きているのだろう?、、、と、そう考えてみたら、昨年初から続くこの時代の変革に私たちに必要なことが起きているような気がしました。
ずっとお目にかかっていなかったのに、今会わなくてはならない意味、
私はその意味を探して、、、いや、探すのではなく、そこに今までの感謝をあててみました。
話は変わり、私たちは昨年、本来であれば昨年十二月に創立30周年の催しを行おうと計画をしていました。
しかしこの状況になり、早々と4月には開催の中止を決定。
私はこの会社を始めて以来〇周年のお祝いなんていう事を一度もやったことがなかったのですが、今回もその思いは叶いませんでした。
先ほどの、何年も前のお客さまがいらっしゃったお話しに戻りますが、
過去を知ることで、未来を予測する。歴史を学ぶことで、これからの時代をつくって行くことができる。そう考える私は、この”お客さまが遊びに来てくださる”という出来事を、入社一年目、二年目の新卒ちゃん達にも感じてもらいたく、その方がいらっしゃる当日、直接お目にかかれる良い機会だと思い、その場に同席するよう指示を致しました。
そのお客さまとの時間は十年ちょっと。さすがに30年前まで遡ることはできませんが、この時代の節目に様々なことが起きている事実をどう受け止めるか、それを私だけでなく、新しいスタッフや古株の皆が共有できる良い機会になりました。
世の中を大きく変えていく状況はまだまだ今年も続きますが、これは私にとって、我が社にとって、必要なことなんだと理解しようとしています。
正直辛いこともたくさんありました。
しかし経験したことのない素晴らしいこともたくさんたくさん起きました。
それはどなたでも、どの世界でも同じかもしれませんね。
それに感染者が身近にいない、というのも私たちにとってとても幸いです。
今日明日にはまた緊急事態宣言が出るだろう日に、逼迫する医療状況と戦う従事者に敬意を表し、私たちは最大の予防を重ねながら、今を共に歩いてくださっているお客さまのために安全に留意し前に進めて行きます。
昔のお客さまとのひとときは、ほんのちょっと照れくさく、しかし時を大きく超えて、変わらない笑顔と飛躍を伺いとても楽しい時間となりました。
そんなその日の夜、私はどこからともなく声が聞こえた気がしました。
『今日まで設計をしてきて、家づくりをしてきて、これ以上の幸せはあるだろうか?
こうして今までのお客さまが遊びに来てくれること、また声をかけてくださること、
これをもとめていたのではないだろうか?やりたかったことなのではないだろうか?
これこそが”オハナ”ではないのだろうか?』
祝ってもらいたかった、などと一度も思ったことはない。
でもちょっとだけ、みんなには感謝を伝えたかった。
しかしそれにはそんな会は必要無いのも知った。
だから今年はその感謝を皆に伝えていくことにした。
お客さまはもちろんだが、私の家族にも、愛するスタッフにも。
今年も今までのお客さまとのご縁を大切にします。
そして、未だ見ぬお客さまとの新しい出逢いを心から願っております。
ありがとうございます。
林正晃
投稿者: 2021年1月6日|パーマリンク
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